【スワンS予想】マイル適性がポイント! 開幕2週目で変わる傾向とは!?

2025年10月10日(金) 12:00

「有利な馬がすぐ分かる 競馬場コース事典」著者である馬ノスケと「芋づる式に期待馬を見抜く! レース回顧の新常識」著者であるヨメウマによる今週のメインレース展望。コース適性とレース回顧のコラボレーションから出走馬をチェックする。

ヨメウマ(以下、ヨメ)「先週は雨が降って予想外の道悪になってしましました。晴れの高速馬場想定でドゥレッツァを推奨していましたので参考にならずすみません。今週は天気を当てるところから気を取り直していきたいと思います」

馬ノスケ(以下、ノスケ)「今週は降らないはずなので、決めたいところですね。今週もよろしくお願いします」

ヨメ「まずは、今週の馬場傾向について、どう予想していますか? 」

ノスケ「先週は雨の影響があったとはいえ、開幕週ということもあり、そこまでタフな傾向は出ていませんでした。京都は路盤の関係上、馬場が荒れやすく、開催後半は外差しが非常に目立つので、ロスなく立ち回れる内先行馬や内差しが有利になりやすい馬場と言えます」

ヨメ 「ありがとうございます。そこに付け加えると、今年のスワンSは例年より3週間前倒しで行われるということで、スプリンターズS組が全くいません。馬場も例年よりか良いので、昨年のようなハイペース差し追い込み決着にはならないと考えています」

ノスケ「確かにそうですね。延長組も何頭かいますが皆差し馬なので、今年はペースが流れなさそうです。馬場も合わせて考えると、極力ロスなく前のポジションを取れた方が有利です」

ヨメ 「先行力も重要になりそうな一戦ですね。続いて京都外回り1400mで求められる適性について伺いたいのですが、このコースはどんな特徴があるのでしょうか?」

ノスケ「このコースは、スタートして上り坂に入るので、前半息が入りやすいコースレイアウトとしています。直線距離も外回りコースで長いですから、後半の下り坂からゴールまで末脚を伸ばす持続力も必要です。マイルに近い1400mというのが、この舞台の適性となります」

ヨメ 「ありがとうございます。そしたら注目馬へ移ります」

馬が合うから一心同印
馬が合うから一心同印

ヨメ 「馬ノスケさんもワールズエンドを推奨されますが、適性面の評価を教えてください」

ノスケ「はい。父がロードカナロアですが、この産駒はスピードに長けていて、伸びのある末脚も長所です。今回京都外回りコースで、後半は持続したスピードが求められるので適性は高いイメージですし、京都コースは内外回りで計3勝しているので、下り坂への適性も証明しています。ベストはマイルくらいだと思いますが、前向きな気性を考えると、現状外回り1400mはぴったりな印象です」

ノスケ「ヨメウマさんもワールズエンドを推奨されていますが、能力面の裏付けからでしょうか?」

ヨメ 「はい。特に前走の新潟日報賞を高く評価しています。このレースからは既に勝ち上がり馬が3頭出ていて、走破時計もレコードに0.1秒差迫る好時計でした。更に評価しているのがラストラップ(10.9-10.9)。全く減速せずゴールしている点です。時計的にもラップ的にも高く評価できる一戦だったと思います」

ノスケ「確かに、もっと追っていたらレコードが出ていたかもしれない時計ですね」

ヨメ「負けたレースを見ても、有松特別ではフォーチュンタイムやシヴァースと差のない競馬をしていますし、新春Sに関しては勝ち馬との斤量は差5キロもありましたから、評価を落とす必要がないレースです」

ヨメ 「今回初の重賞挑戦になりますが、走破タイム的には通用して良いレベルの馬ですし、スピードを活かせる高速馬場の適性も高く、ポジションを取れる長所もあるので、十分通用していい馬だと思います」

ノスケ「ありがとうございます。血統的にも晩成なので、古馬初戦の前走が圧巻でしたから、更なるパフォーマンスの上昇にも期待します」

ノスケ「続いて、ヨメウマさんは3歳馬の中でも唯一ランスオブカオスを評価されていますが、見解を伺いたいです」

ヨメ 「はい。まず評価しているのがNHKマイルCの内容です。ハイペースで短距離質なレースで前崩れの展開を、ポジションを取りに行って先行馬最先着の5着ですから、かなり強い内容だったと評価しています」

ノスケ「確かに前走のNHKマイルCは、前半3F33.4秒の超ハイペースで、初角10番手以下の馬が馬券内を独占していますから、初角4番手で5着という内容は強かったですね」

ヨメ 「実績的にもマイルに短縮したチャーチルダウンズカップを勝っていますし、マイルGIで強い内容も消化していますので、今回マイル質の適性が問われやすい京都外回り1400mは悪くないですし、先行できる強みも活かせるので注目しています」

ヨメ 「ノスケさんの注目馬から外れていますが、下げた理由を聞いていいですか? 」

ノスケ「はい。父シルバーステート、母系にローエングリンやダンスインザダークなど、体力や持続力豊富な血統構成で、母ハイドランも1800〜2000mで2勝していますから、ベストは1800〜2000mの内回りで、立ち回りや持続力を活かす形と考えています。ただ、ヨメウマさん同様にNHKマイルCは高く評価しているので、買いたい馬ではありますが、適性面で少し割り引いた形になります」

ヨメ 「ありがとうございます。続いて、穴馬で推奨されているソーダズリングについて伺ってもよろしいでしょうか?私自身気になっていた馬なので、是非見解をお聞きしたいです」

ノスケ「姉にマジックキャッスルを持つハーツクライ産駒で、姉同様に溜めて伸びのある末脚を伸ばすようなタイプです。ハイペースを追走すると脚が溜まらないので、ベスト距離はマイルと考えていますが、この馬は気性が前向きなので、短縮した1400mの京都牝馬Sでパフォーマンスを一気に上げました。京都外回りは1400mでも、上り坂で息が入りやすく直線も他と比べて長いので、マイル近い適性が問われるので、この舞台はベストに近いと考えています」

ヨメ 「確かに、前走はハイペースを先行して脚が溜められない展開でしたし、京都牝馬Sではナムラクレアに勝った実績もありますから、適性の高さは頷けます」

ノスケ「今年は昨年のようなハイペースは考えづらいですし、血統的にも晩成傾向だと思っているので、5歳馬の休み明けだけ気になりますが、それ以外は条件に合致するので、狙ってみたい穴馬候補になります」

ヨメ 「ありがとうございます。私も買いたくなりました」

ヨメ 「まとめると、ワールズエンドが能力適性ともに高評価ということで、ワールズエンドが今週の注目馬。加えてソーダズリングを穴馬として注目したい馬とします。本日はありがとうございました! 」

ノスケ「ありがとうございました! 」

※枠やオッズなどを含め、直前情報によっては印が変わることもあります。両者の最終見解は「ウマい馬券」内で掲載されますので、以下のボタンからご覧ください。

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ヨメウマ&馬ノスケ

ヨメウマ氏と馬ノスケ氏という別々の強みを持つ予想家が、週末重賞についてそれぞれの見解を語り最終的にコラムとしての印を導き出す予想対談コラム。

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