2025年10月11日(土) 12:00
今週は3重賞、いずれもがこの秋の可能性にかけて出走してくる。
まずは、2歳馬のマイル戦サウジアラビアRCだが、過去の出走馬にはその後の重賞ウイナーが名を連ねている。レベルの高いレースで、広い東京のマイル戦なので後方からでも差し届くシーンが多く、上がり3ハロンの最速馬の成績が目立っている。
この10年、勝ち馬8頭が新馬勝ち直後で、残り2頭は未勝利勝ち直後だった。重賞やオープン特別からの臨戦は2頭が2着に入っただけで、今年もこの傾向を重く受けとめておく。
中心には新馬戦で多頭数の競馬を経験し、新潟内回りコースで外から楽に差し切ったエコロアルバの決め手が東京で生きるとみて、これにした。
追うのは、未勝利を勝ってきたゾロアストロを。1800米だったが上がり3ハロン32秒9の末脚は、これも東京向きだ。
そして、6月に新馬を勝ってしばらく休んでいたチュウワカーネギーを3番手に。展開をリードできる強味がある。
アイルランドTは、今年から府中牝馬Sが春に移行したことで新設された重賞で、条件はこれまでと全く同じ。エリザベス女王杯を見すえて出走してくるものも多い。コースが東京だけに、しまいの決め脚のあるものが有利だ。それと、馬場が良ければ1分44秒台の高速決着が多いのも目立っており、ラップは途中から緩むことが少なく、じっくりためるタイプではなく、持続的に脚が使えないと苦しい。過去の連対馬を見ると、クイーンS、関屋記念組が多いのも参考にしたい。
関屋記念1、2着のカナテープとボンドガールが一歩リードか。
カナテープは3勝クラスで1年以上足踏みしていたが、昇級戦の府中牝馬S2着から素質開花し、前走関屋記念で豪快に差し切って重賞初勝利を飾った。これなら東京で威力発揮とみたい。
ボンドガールは重賞2着6回とこれも末脚が武器。
3番手には、春に福島牝馬Sを昇級初戦で勝ったアドマイヤマツリを。この距離は6戦4勝。
もうひとつのスワンSは、この先マイルCSを見すえるものが多いが、京都の1400米というのがポイント。逃げ馬の残り目もあるが、上がり3ハロンの最速馬の成績がいいのが見逃せない。
それとスプリンター色の濃い馬が出てくるので、前半が速くなることが多く、平坦なコースにかかわらず最後は時計がかかり、タフさがもとめられている。そしてもう一点、3歳馬の勝率、連対率が他の世代より抜けて高いことも頭に入れておきたい。今年は例年より3歳馬が多いので、その点は一番気になる。
その中で、朝日杯FSでのちの皐月賞馬ミュージアムマイルに完勝していたアドマイヤズームを。この2歳マイル王は前走の大敗が気になるが、レースの序盤で落鉄していて問題外。立て直してこの秋に巻き返してくる。
他の3歳馬からはランスオブカオス、マイル戦線をけん引する1頭だ。
古馬勢からは重賞4勝のウインマーベルを。
「それぞれが 思いを胸に 弾みつけ」
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長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。
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