ぶっちぎり三銃士、現る――川田将雅が語る“ダート新時代”の衝撃

2025年10月10日(金) 18:01

“VOICE”

▲“ぶっちぎり三銃士”を川田騎手が語る((c)netkeiba、撮影:小金井邦祥)

8月から9月にかけて、中内田充正調教師と川田将雅騎手の黄金タッグで3頭のダート馬が衝撃のデビューVを挙げました。8月31日のマテンロウダビンチが6馬身差、9月6日のマグナヴィクトルが大差、9月14日のウェイニースーが7馬身差。今回はそんな“ぶっちぎり三銃士”についての話題をお届け。

それぞれタイプは違えど、「大きなポテンシャルを秘めた逸材」と川田騎手は評します。各馬の今後にますますの期待が膨らみます。そのなかでも、川田騎手をもって「本当に優等生」と言わしめる一頭とは一体──。

(取材・構成=不破由妃子)

マグナヴィクトルは「とんでもない馬」

──8月31日のマテンロウダビンチが6馬身差、9月6日のマグナヴィクトルが大差、9月14日のウェイニースーが7馬身差。今年の中内田厩舎からは、とんでもないダート馬たちが続々デビューしましたね。今回は、この『ぶっちぎり三銃士』について、それぞれの強さをお聞きしたいなと。

川田 この3頭に関しては、早い段階で「レベルの高いダート馬が3頭いる」と調教師から聞いていました。どの馬も期待通りの走りで初戦を飾ってくれましたね。

──しかも、3頭揃って100万ドルホース。とはいえ、セレクトセールの高額馬たちを思うと、安い気がしちゃいますが。

川田 しっかり高額馬ですよ。初めて厩舎に入ってきたときにちゃんと動きを確かめて、3頭とも「ああ、これは」となった。その馬たちが、たまたま3週連続デビューとなるタイミングだったということですね。

──どこまでも夢が広がる3頭ですが、個人的に一番衝撃的だったのがマグナヴィクトル。阪神ダート1400mの新馬戦で、2着に1.8秒差なんていう大差勝ちはちょっと記憶にない。しかも、最後までほぼ馬なりというか、直線も軽く動かした程度でしたよね。

川田 あの馬はね、・・・

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川田将雅

1985年10月15日、佐賀県生まれ。曾祖父、祖父、父、伯父が調教師という競馬一家。2004年にデビュー。同期は藤岡佑介、津村明秀、吉田隼人ら。2008年にキャプテントゥーレで皐月賞を勝利し、GI及びクラシック競走初制覇を飾る。2016年にマカヒキで日本ダービーを勝利し、ダービージョッキーとなると共に史上8人目のクラシック競走完全制覇を達成。

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