【アイルランドT】4歳馬ラヴァンダが重賞初制覇 府中牝馬S3着から巻き返しての勝利

2025年10月14日(火) 18:00

府中牝馬Sの結果と強く結びついた一戦

重賞レース回顧

アイルランドTを制したラヴァンダ(撮影:下野雄規)

 今年、第一回の「アイルランドT」は、この季節に行われていた「府中牝馬S」がその前身。今年の府中牝馬Sは6月に移りハンデ戦で行われたが、同じ東京の1800mとあって新しい重賞とほとんど同じ条件。そこで6月の府中牝馬Sの結果と強く結びついた。

 レースの流れは府中牝馬Sが「前半1000m通過58秒9-上がり47秒1-35秒4」だったのに対し、アイルランドTのそれは「前半60秒8-後半44秒9-33秒2」。著しくペースは異なり、上がりの時計は別のレースのようだったが、勝ち時計は前者の「1分46秒0」に対し、アイルランドTは「1分45秒7」。

 スローに近かった今回の東京1800mの流れは、6月の府中牝馬Sと前半1000m通過に約2秒もの差があったのに、たまたま同じレベルの馬が有力馬だったので、勝ち時計はほとんど同じだった。レースの流れは違っても、東京の中距離戦で示される時計(能力)には大きな変化はないということなのか。たまたまなのか。不思議なレースだった。

 走破時計は異なるが・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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