【無料・エリザベス女王杯予想】期待の新人・たつDが登場! 「差し」で占う女王決定戦(特別対談)

2025年11月12日(水) 18:00

今回の『馬券カレンダー 実践編』は特別企画。今週末から「ウマい馬券」に参戦する期待のニューカマー「たつD」氏と立川優馬氏の特別対談をお送りします。もちろん、週末のエリザベス女王杯の注目馬についても触れますので、ぜひご覧になってください!

立川サロンから6人目の予想家がデビュー

――今週末、立川サロン出身の新たな予想家としてたつDさんがデビュー。そこで今回は立川優馬さんとの“師弟対談”を企画しました。たつDさんの人柄や予想理論、さらにはエリザベス女王杯の展望も伺っていこうと思います。では早速ですがたつDさん、まずは読者の皆様に向けて、自己紹介からお願いできますか?

たつD 今週から『ウマい馬券』で予想をさせていただくたつDと申します。立川さんが主宰するオンラインサロン『競馬と共に人生を歩むサロン』で行われた予想コンペティションを、『差し馬ランクマッチ』という予想理論で優勝し、今回、デビューというありがたいお話をいただきました。

立川 たつDさんはサロン開設当初から在籍している“オリジナルメンバー”の一人なんです。サロンでは予想家の育成を目指したプログラム「予想コンペティション」を開催していて、たつDさんはその第3回のチャンピオン。当時はまだ大学生でしたよね?

たつD そうです。競馬場の近くに住んでいたので幼少期から競馬には慣れ親しんでいたのですが、しばらく競馬から離れていて、再び興味を持ったタイミングで立川さんの予想理論に出会い、サロンを開設されるということで迷いなく入会しました。予想理論を知ること、仲間をみつけることもさることながら、サロンの紹介文にあった「競馬と共に人生を歩むために【仕事】を手に入れる」という文言に惹かれたのが大きな理由です。

立川優馬

立川サロンの「3つの柱」

立川 たつDさんは第1回のコンペから参加していて、第2回、第3回とプラス収支を記録して第3回で優勝。その後はサロン内で予想家として活動していただいていますが、とにかく競馬に対して真摯に取り組む姿勢が伝わってきました。予想の内容はブレないし、提出の時間に遅れることもない。予想家の週末は夜も遅いし朝も早いしで大変なのですが(笑)、たつDさんに対しては全く心配していません。差し馬狙いというコンセプトも素晴らしいので、大いに期待しています。

たつD ありがとうございます。サロンに入会した時から予想家としての活動は夢でしたが、あくまでぼんやりしたもの。どういう手法を軸にすべきか悩んでいたのですが、立川さんの助言やコンペを重ねていく上で、“差し馬”をターゲットにして体系化することができました。

立川 ちなみに、第1回の優勝者は今や飛ぶ鳥を落とす勢いのこうせいさん。そして第6回優勝のまぐさんは独自のラップ理論、第7回優勝のrobさんは深い血統知識、第8回優勝のOrfeさんは精度の高い回顧と、それぞれ独自の武器で活躍されています。私を含めサロン関係で6人が『ウマい馬券』という同じ土俵でしのぎを削ることになるので、お互い高め合っていきましょう。

“差し馬狙い”の強みと弱み

立川 差しに照準を絞るというのはとてもいいよね。芝は「ダービーを勝てる馬を作る」という現在の馬産の潮流に合っているし、ダートにおいては「ダートの差し」という少数派の側に立つことで穴を狙えます。そのバランスが絶妙だなと。そもそも、レース質マトリックス自体が「差しが届くレースで、差し馬で勝負しよう」という理論だから、相性がいいのは間違いない。

たつD 『差し馬ランクマッチ』はまさに「差しが届くレースで差し馬を狙う」考え方で、まずはコース形態から差しやすさをS〜Cの4段階にランク分けします(差しステージランク)。馬場状態や先行馬の数、枠並びを考慮して内差しなのか外差しなのか判断した上で、そのレースで求められる適性を持っている馬を狙うという手法ですね。そのレースで求められる適性というのは具体的には「ポジション」「スピードorパワー」「瞬発力or持続力」の3つです。

立川 ユーザーさんには、レース選び自体にも注目してほしいですね。たつDさんが選んだレースは「差しが決まりますよ」ということですから。逃げ馬に特化した予想法や予想家は見かけますが、差し馬専門の予想家は業界初だと思うので、ぜひ、道を切り拓いていってください。

たつD そのために、“わかりやすさ”は意識しています。ランクマッチという、ゲームをモチーフにしたのもその一環ですね。初心者の方と競馬場に行った際、『差し馬ランクマッチ』の考え方を説明すると「わかりやすいね」という反応が返ってくることが多いので、その点は少し自信を持っています。

立川 それは素晴らしい。『ウマい馬券』で活動するにあたって、たつDさんには「誰でもわかるように伝える」ことを意識して欲しいと思っていました。その上で、予想を購入する人の立場を意識した予想をして欲しいなと。具体的には的中率20%…できれば25%以上。回収率をメイクするために無理な予想を出すのではなく、ユーザーの方が無理なく乗れるものを目指してください。

たつD 私も的中率は追求したいと思っていて、『差し馬ランクマッチ』では、相手選びで「買える先行馬」という要素を取り入れています。また、軸馬には適性の幅が広い馬を選ぶことが多いのですが、それも的中率を意識してのものですね。

立川 予想を仕事にすると、差し馬有利ではないレースも予想しなければいけないケースが出てくるけど、そういう時にどんな予想を出すかは考えてる?

たつD 買える差し馬が1頭もいないというケースは稀だと思いますが、仮に先行馬を狙うことになったとしても、その時は「どの馬の差しも決まらない」根拠をしっかり明示したいと思います。

「差し馬ランクマッチ」でエリザベス女王杯を占う

――さて今週日曜日にはエリザベス女王杯が行われます。

たつD 京都芝2200mは「初角まで長い」「ゴール前直線が長い」という「差しステージA」のコース。3〜4コーナーの下り坂も相まって差し性能が強く求められます。デビュー週に最高の舞台を用意してもらったという感じですね。

立川 レースの鍵を握るのはエリカエクスプレスでしょう。この馬がどの枠に入るかで内枠主導になるか、外枠主導になるかが決まります。開催時期的に内が荒れるのと、下り坂の惰性を使えることもあって、直線進路は外がいいのですが、内枠の馬が外に出してその進路を取るのか、外枠の馬がそのまま走ってその進路を取るのかが問題です。エリカエクスプレスが外枠から内に被せて逃げる形なら外枠の差し馬がそのままスムーズに外を回せるのに対して、内枠からすんなり逃げて直線で外に持ち出す形だと、内枠の馬がちょうどいい進路になって、外枠差し馬は距離ロスが大きくなり過ぎてしまう。

たつD そうですよね。逃げ馬ですし、適性的にも軽視する予定ですが、この馬の枠と戦法が内差しステージになるか外差しステージになるかを決定づけるのは間違いありません。

――想定1番人気はレガレイラ。昨年のグランプリホースで、こちらは“差し馬”です。

たつD 個人的にも大好きな一頭ですが、少し評価を下げる予定です。この馬は持続力型で、エリザベス女王杯で求められるのは瞬発力。適性が合致していません。昨年同様、ここは人気で負けてもらって、有馬記念で巻き返すイメージ。

立川 (レガレイラは)自身が上がり32秒台、33秒台の脚をつかった時は全敗なんですよ。レースの上がりが掛かるか、この馬自身が間に合う位置を取れた時に好走するタイプで、天気次第ですが今回はそういうレースにならない可能性が高いかなと。

――では現時点での注目馬を挙げていただけますか?まずはたつDさんからお願いします。

たつD ココナッツブラウンですね。前走の札幌記念は直線進路を内に取った馬が上位を占めた中で外を回って2着ですから、数字以上に強い内容です。ここ2走が洋芝での好走なので、一見、パワータイプに映るのですが、実はそれ以前の戦績を紐解くとスピードも相当秘めています。私の分類ではスピードもパワーも兼ね備えた“両刀”タイプで、ペースも不問。軸には最適です。

立川 ここ3走、ココナッツブラウンは1ハロンの延長で好走を続けているんですよ。これは延長ローテで追走力を補完しているということを意味しています。今回はさらに1ハロン延長で牝馬限定のGI戦となりますが、おそらくスローからの瞬発力戦になるはず。そうなればかなり楽に位置は取れるので、間に合う位置で直線を迎えられる可能性はかなり高そうですね。

たつD それは心強いですね。あと、穴で注目しているのがライラック。瞬発力を求められた前走のアイルランドTで32.3秒の脚を使って4着、上がりを要した2022年のエリザベス女王杯で2着と、この馬も瞬発戦、持続戦のどちらもこなせる“両刀”タイプです。位置取りはどうしても後ろでしょうから、あとは展開が向くかだけ。正直、出馬表を眺めた時、ココナッツブラウンとライラックは光ってみえました(笑)。

立川 穴党の目はライラックに向きそうだよね。この馬は過去3年のエリザベス女王杯が0.3秒差・2着、0.3秒差・4着、0.5秒差・6着なのですが、この中で最も強い競馬だったのは4着だった一昨年です。1→2→3番枠で決まる内枠圧倒的有利のレースで11番枠、4コーナー12番手から4着に差してきました。この時が府中牝馬S好走(3着)からの臨戦で、今年も同じ(アイルランドT4着)。状態面も良さそうですし、あとは枠に恵まれれば差のない競馬になるでしょう。荒れた馬場を気にしない馬なので、エリカエクスプレスの枠関係なく、内枠が欲しいですね。

――立川さんの注目馬も教えてください。

立川 上がり特化型重視の観点ならばカナテープが俎上に載ってくるでしょうね。持論として京都芝2200mは距離適性を求められないと考えているので、2200mの距離を不安視されてオッズが甘くなるようなら絶好の狙い目になりそうです。初の関西遠征だった5走前は12キロ減と輸送減り+リーディング下位騎手騎乗が影響して京都で大きく負けてしまいましたが、左回り専用機ということはないはず。当日の馬体重には注目です。

――枠や並びを踏まえた隊列読みについては、お二人の『ウマい馬券』での最終結論に注目ですね。では最後に、『ウマい馬券』への意気込みをたつDさんに語っていただいて締めましょう。

たつD まず最初に、『ウマい馬券』という夢のような舞台で予想する機会をいただいたことを大変嬉しく思います。あとは、自分が活躍することで差し馬の魅力を伝えていきたいですね。やっぱり差し馬が豪快に差し切るレースって、独特な脳汁が出る感じがあると思うので。そのために、立川さんの助言も心に刻み、誠実でわかりやすい予想を心がけていきます。今後ともよろしくお願いいたします。

立川優馬

立川優馬の競馬と共に人生を歩むサロン

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立川優馬

人気予想家の立川優馬氏が著者である『「今週勝つ!」を叶える馬券カレンダー』を実践していくものとなります。 その週の重賞で勝つために参考になる情報が満載となるコラムとなっておりますので、ぜひご覧ください!

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