先週を振り返って

2025年10月24日(金) 12:00

菊花賞の注目馬

 何と言っていいか…。

 先週の秋華賞ですが、netkeibaの馬体診断や週中にアップしている「ホソジュンの手帖」「ホソエチャンネル」内でも話していたのですが、「カムニャックのフォトパドックや追い切りが、オークスやローズS時とは違い、重心が前に落ちていて良く見えない…。だから当日のパドックを見たい」と話していました。

 あのオークス前やローズS前に感じていたトキメキが無く心配が強かっただけに、パドックに出てきた瞬間、上体が起きての周回に、「いらぬ心配をしてしまったなぁ…大丈夫、素晴らしい」と思い、発言を後悔。

 でも、段々とレースが近づくにつれ、テンションと発汗が目立ち、ついにはゲート内で立ち上がってしまう姿が…。最後、立ち上がった瞬間、「やっぱり苦しかったのかな…きついかもなぁ…」と再び不安がよぎると共に、「なぜ、中間に心配をしていたのに、パドックだけで評価をしてしまったのか…」と自分で自分に後悔というか、反省でした。

 と言うのも、過去の馬でもいましたが、パドックはある程度、気が入ることで、体などの不調は隠せるもの。でも心根の部分は、発走が近づく時に表れる傾向にあり、今回のカムニャックは、まさにそれを感じました。

 想像ではありますが、個人的には前走のバランスを崩しながらも体勢を整え、上がりの脚を使った点が馬自身には相当キツイものがあり、それがレースに対するマイナスのイメージとなってしまったような…。

 最後の最後まで注意深く見ての発言にすべきだったと、猛省でした。

 さて今週はラスト一冠の菊花賞となります。

 週末は雨模様ということで、そのあたりも1つポイントとなりそう。

 現時点での注目馬は12ゲルチュタール。馬場も問わないように感じる点に加え、前走は古馬との1戦を勝利。しかも着差以上の余裕に加え、自分でレースを作っての内容は素晴らしく思えました。

 どちらかというと、まだフワフワと遊びながら道中走っている感じもあり、折り合い面も含め距離延長は心配が少ないように思えます。また鞍上も引き続き坂井騎手というのも安心です。

 あと枠と鞍上から魅了されるのが横山典弘騎手の4ヤマニンブークリエ。枠を最大限にいかしてのソツのない立ち回りでレースを運びそうな予感がします。

 それでは皆さん、ステキな週末を。

 ホソジュンでしたぁ。

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細江純子

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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