【天皇賞(秋)】3歳馬マスカレードボールが“秋の盾”を制す 中団から鋭い末脚で差しきりGI初制覇

2025年11月03日(月) 18:00

ルメール騎手は3週連続GI制覇

重賞レース回顧

天皇賞(秋)を制したマスカレードボール(撮影:下野雄規)

 武豊騎手のメイショウタバル(父ゴールドシップ)がレースの主導権を握ってレースを作るのは多くの人びとの予測通りだった。東京の2000mらしい平均ペースか、あるいは後続に道中で脚を使わせる厳しい流れを演出するのではないか、とも思えた。

 ところが、メイショウタバルの先手主張は予測とはまったく逆の超スローペースだった。ひょっとすると、多くのファンやライバルの展開(ペース)予想を逆手に取った武豊騎手の巧妙な作戦だったかもしれない。残り1ハロンでは、最初に並んできたホウオウビスケッツ(岩田康誠騎手)、さらには一旦先頭に立ったタスティエーラ(D.レーン騎手)を差し返すように先頭を譲らなかった。このペースだから止まっていない。翻弄されて前半かかったホウオウビスケッツは13着。コスモキュランダは12着に沈んでいる。

 メイショウタバルは・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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