【AR共和国杯予想】絶対的逃げ馬有利の展開を覆す“東京芝のトラックバイアス”とは?

2025年11月04日(火) 18:00

馬場虎太郎

▲昨年はハヤヤッコが優勝(撮影:下野雄規)

馬場虎太郎が勝負レース予想をウマい馬券にて公開!殿堂入り予想家としてアルゼンチン共和国杯で渾身の印を打つ!こちらからご覧いただけます

 先週の東京芝はBコース替わり初週。土曜は前夜からの大雨で含水率が高かったが、馬場虎太郎の判定では「稍軽い」馬場で施行。翌日曜はさらに乾きが進み、「軽い」判定。非常に走りやすい高速馬場だった。

 天皇賞(秋)は条件戦よりも遅い超スローペース。絶対的逃げ馬有利な展開でも、GI馬メイショウタバルは馬券圏外に沈んだ。一方、最後方待機から展開不利を受けたシランケドが上がり31秒7(新潟以外では史上最速)の末脚でメイショウタバルを差し切った。

 絶対的に逃げ馬有利の展開でも、GI未勝利馬がGI馬を上回る。それは、東京芝のトラックバイアスが「末脚の能力」を展開以上に重視することを如実に示している。

 天皇賞(秋)以外のレースでも、連対した14頭すべてが上がり3位以内。新馬戦など通常は前残り傾向が強いレースでも、差し馬が優勢だった。東京の芝は今、展開よりも末脚性能が勝敗を左右する舞台となっている。

 そしてこのバイアスは、秋の東京芝の標準的な特徴であり、アルゼンチン共和国杯にも共通する。馬場がより軽くなっている近年は、その傾向が一層顕著だ。

 2019年以降、当レースは常に「軽い〜稍軽い」コンディションで施行。3着以内19頭中8頭が最初のコーナーを二桁位置で通過。特に近2年は掲示板10頭中7頭が後方待機勢で、差し・追込タイプが圧倒的に有利なトラックバイアスである。

 今週末の天気予報を見ても、昨年同様の軽い馬場が想定される。「末脚重視」のトラックバイアスは、今年も継続する可能性が高い。・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

馬場虎太郎

トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

関連情報

新着コラム

コラムを探す