【和田正一郎調教師】「丹内騎手にもGIジョッキーに…」──師の願いを背にエリザベス女王杯に挑むフェアエールング成長の軌跡

2025年11月09日(日) 18:01

今週のFace

▲和田正一郎調教師にお話を伺いました(撮影:山中博喜)

11月16日、京都競馬場で行われるエリザベス女王杯。秋の淀で行われる最強牝馬決定戦に、フェアエールングと丹内祐次騎手のコンビが挑みます。

「うちの馬でGIジョッキーに…」──和田正一郎調教師にお話を伺うと、厩舎としても繋がりが深い丹内祐次騎手への思いを打ち明けます。フェアエールングも今年に入り重賞を4戦。その全てで掲示板内に好走するなど5歳にして充実期を迎えています。丹内騎手との好相性コンビで挑むGIの大舞台へ向け、和田師は「ついにここまで来てくれた」と感慨深げ。そこにあった、決して平坦ではなかった道のりを振り返っていただきました。

(取材・構成=小野響介)

今年躍進の秘訣は「心身ともに成長した」こと

──豪華メンバーが揃ったオールカマーで4着と好走。前走を改めて振り返って頂けますか?

和田 今までよりメンバーがそろっていた中で途中から動く形でよく頑張ってくれました。長くいい脚を使うこの馬の持ち味が生きる競馬をしましたが、結果的に少しペースはきつかったかなと思います。それを考えると、最後は交わされてしまったけど、よく踏ん張ってくれました。坂のあるコースも最近は走っていなかったので、レース前はその辺りはどうかと思っていましたが、それでも頑張って走ってくれました。

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▲強豪相手に4着と好走(写真左、撮影:下野雄規)

──重賞初勝利となった小倉牝馬Sを皮切りに、今年は5戦全てで重賞を戦い、1勝、2着1回、3着1回、4着1回と全て掲示板内という堅実さが目立ちます。この躍進にはどのような馬の変化がありましたか?

和田 心身ともに成長しました。精神面に関しては若い頃はコントロールが難しかったり、集中力の持続が難しかったり、テンションが上がりやすかったりと、そのような面があってなかなかうまく調整できなかったけど、最近はその辺りが改善されています。肉体面も調教で強い負荷をかけても耐えられるようになりました。それが成績に表れていると思っています。

──キャリア5勝のうち、4勝を挙げる丹内騎手とのコンビです。このコンビの相性の秘訣はどこにあると思いますか?

和田 丹内騎手はこの馬のことをよく知ってくれています。今回も・・・

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