【AR共和国杯予想対談】波乱を呼ぶハンデ重賞! 東京秋の穴馬祭り!

2025年11月07日(金) 12:00

「有利な馬がすぐ分かる競馬場コース事典」著者である馬ノスケと「芋づる式に期待馬を見抜く! レース回顧の新常識」著者であるヨメウマによる今週のメインレース展望。コース適性とレース回顧のコラボレーションから出走馬をチェックする。

ヨメウマ(以下、ヨメ)「先週の天皇賞(秋)はお互い的中ということで、まずはおめでとうございます!」

馬ノスケ(以下、ノスケ)「おめでとうございます!それにしても、特殊なレースになりましたね」

ヨメ「後半4Fが44.4秒だったのですが、この時計は京王杯SCのトウシンマカオと同じということで、1400m重賞並みの後半時計でした(笑)」

ノスケ「シランケドが上がり最速の末脚を使いましたが、これも31.7秒と、東京では見たことない時計だったので、色々と凄いレースでしたね」

ヨメ「そうですね。そして今週も、同じ東京で行われるアルゼンチン共和国杯を話していくわけなのですが、今の馬場状態を踏まえた狙い方について伺ってもよろしいでしょうか?」

ノスケ「はい。まず東京の馬場状態ですが、秋の東京らしく速い上がりが求められる状況で、末脚の持続力を武器にする差し馬の好走が非常に目立っています。先週の天皇賞(秋)でも、スローペースながら差し決着になりましたので、今週もこの傾向が続くと予想されます」

ヨメ「ありがとうございます。そういった馬場状態で、血統傾向などは出ているのでしょうか?」

ノスケ「はい。秋の東京は欧州系の末脚に長けた馬が目立つ傾向で、キングカメハメハ系の血が非常に目立っています。先週の天皇賞(秋)でも父キングカメハメハ系の馬が1・2着に好走しています」

ヨメ「そういえば、昨年のアルゼンチン共和国杯でも1・2・3着が父キングカメハメハ系でしたね。先週もその傾向が出ているのであれば、今年のアルゼンチン共和国杯でもこの血統には注目してみたいです。今年の該当馬はどの馬ですか?」

ノスケ「シュトルーヴェ、ホーエリート、ワイドエンペラー、ギャラクシーナイトです。穴馬も沢山いるので注目しています」

ヨメ「ありがとうございます。では注目馬に移りましょうか」

馬が合うから一心同印
馬が合うから一心同印

ヨメ「お互いの注目馬を見ましたが、全て穴馬ということで、今週は穴馬だらけの対談になりそうですね(笑)まずは馬ノスケさんの注目穴馬からお聞きしてもよろしいですか?」

ノスケ「はい。まず注目はキングカメハメハ系のシュトルーヴェです。この馬は昨年の目黒記念を勝っていて、この舞台への適性は既に証明されています。内容も強く、先行有利の展開を抜けた上がり時計で差し切っています。血統的にもキングカメハメハ×ディープインパクトという、欧州質の末脚に日本のスピードを補填し、更に母系にwild againの血を持つので、末脚の持続力にも優れています。斤量59キロを背負わされますが、勝った目黒記念が58.5キロだったので、斤量で人気が落ちるなら美味しいです」

ヨメ「前走の札幌記念は馬場が合わないレース、ダイヤモンドSも度外視内容だったので、私も抑え候補の一頭です」

ノスケ「お互い狙いが一致していて、面白そうな穴馬ですね。では次にヨメウマの推している穴馬はどの馬でしょう?」

ヨメ「私はボルドグフーシュに注目していて、前走の京都大賞典は後方から終始外を追走して、大外を回す不利もあったなかで能力は見せていました。宝塚記念も展開不利、大阪杯もキレ負けと敗因は明確です。不利は多いですが、とにかくバテないのがこの馬の強みで、差しが入る東京2500mなら買いポイントになり推奨しました」

ノスケ「確かに不利が多い馬ですよね。実績だけなら菊花賞2着や有馬記念2着など、高いレベルで証明していますから、人気がないなら美味しいですね」

ヨメ「では、お互いもう一頭ずつ穴馬を紹介していきましょうか。馬ノスケさんお願いします」

ノスケ「はい、次に注目している馬はニシノレヴナントです。今回注目しているキングカメハメハ系の血は持たず、父は米国血統のネロ産駒ですが、母父コンデュイットの影響が強い馬で、欧州質の末脚を発揮できる点で、東京の馬場にマッチしていると予想しています。実際に前走オクトーバーSでも、抜けた上がりで後方から差し切っていますので、追走が楽になる距離延長で、更なるパフォーマンスアップに期待しています」

ヨメ「コンデュイットといえば、ジャパンCで4着の実績を持つ馬ですから、秋の東京に適性があっても良さそうな血統ですよね。それにしてもネロ産駒は全然ネロっぽくないですね(笑)」

ノスケ「ネロ産駒はネロしないので母父を見るのがいいですね(笑)」

ノスケ「脱線しましたがヨメウマさんの穴馬2頭目も教えてください」

ヨメ「私が次に注目している穴馬はディマイザキッドです。前走の毎日王冠は、イン前が有利な展開を外を回す差し競馬で4着と、高く評価できる内容でした。2走前の函館記念は大外を回す不利や、ベストではない瞬発力戦で、長く脚を使いたいこの馬にとっては厳しい展開になりました。今回は差しが入りやすい東京ですし、とにかく長く脚を使うことができる馬なので、引き続き東京は良いです。まだまだ底も見せていないですし、鞍上も岩田望来騎手が継続なのも心強いです」

ノスケ「差しが得意な騎手なので、結構手も合いそうですよね」

ヨメ「合うと思いますし、今年の成績も良いので、人馬共に注目度が高いです」

ヨメ「それでは、今回は穴馬ばかり触れてきたので、最後に人気馬について話していこうと思います。せっかくなので、人気で一番買いたくない馬を伺いたいのですが、よろしいでしょうか?」

ノスケ「はい、個人的に一番買いたくない危険な人気馬はスティンガーグラスです。父がキズナ、母父Not for Saleとパワーや体力、持続力などタフな条件に強い血統構成で、実績的にも、前走は稍重の札幌2600mを勝ち切っていますし、3走前も稍重の中山2500mで圧勝でした。一方で高速馬場の目黒記念を切れ負けしているので、今の速い上がりが求められる東京向きではないと考えています」

ヨメ「僕も一番買いたくない人気馬がスティンガーグラスだったので、少しホッとしています。上がりが掛かった方が良いタイプなので、週末雨が降らないと厳しい印象です」

ノスケ「穴馬は被らなかったので、買いたくない馬が被って良かったです(笑)」

ヨメ「それでは、今回の対談をまとめると。馬ノスケさんからは穴馬でシュトルーヴェ、ニシノレヴナント。ヨメウマからはボルドグフーシュ、ディマイザキッドということで、被りませんでしたが、買いたくない人気馬は、お互いスティンガーグラスということで、結果が楽しみですね。今週もありがとうございました!」

ノスケ「ありがとうございました!」

※枠やオッズなどの直前情報によって、指数は変動します。最終見解は「ウマい馬券」内で掲載されますので、以下のボタンからご覧ください。

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ヨメウマ&馬ノスケ

ヨメウマ氏と馬ノスケ氏という別々の強みを持つ予想家が、週末重賞についてそれぞれの見解を語り最終的にコラムとしての印を導き出す予想対談コラム。

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