【エリザベス女王杯予想】3歳馬不振の二つの要因とは?

アプリ限定 2025年11月12日(水) 12:00

こちらのコラムでは、俺プロ出身の奇才・のれん氏が当週の重賞注目馬を公開。ただ強いというだけでなく、馬券で期待値がとれそうな「妙味ある馬」を紹介していただきます。

今週のれん氏が注目したのは、京都競馬場で行われるエリザベス女王杯(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!

施行時期変更が要点に

 エリザベス女王杯の行われる京都2200mコースはスタートしてから1コーナーまでの距離は400m程と標準的だが、牡馬に比べて距離適性が短い牝馬にとっては長距離にカテゴライズされる距離になるため序盤無理して出していく馬は少ない。

 そのため基本ペースは緩みやすく、そこから京都外回りコースらしく3〜4コーナーの坂の下りからペースが上がっての3〜4F戦になることが多いので比較的前が有利になりやすい。改修後のここ2年も離して先行する馬がいたが、付いて行かなかった後続はそのような流れを刻んでいて、差し馬は掲示板までという決着だった。

 ただ今年から秋の主場開催が1週繰り上がって始まるようになったために京都も開幕が早くなっており、その分例年に比べて余計に馬場が使われた状態で行われる。毎年この時期になってくると馬場のダメージも目立ってくるうえ、毎週のように雨の影響を受けてのBコース最終週となるため馬場の荒れ具合には十分注意したい。

 エリザベス女王杯と言えばここまで牝馬クラシック路線を歩んだ3歳と古馬が基本初めて相まみえるレースだが、古馬に解放された1996年以降で3歳馬(単勝オッズ50倍以内)は複勝回収率56%と過大評価されやすい傾向。

のれんの腕押し

 これは3歳馬が秋華賞という目標レースを使った余勢で挑んでくる馬が殆どであり、加えてその結果で人気を集める事の二つが大きな要因だろう。

 加えて昨年までは古馬の最重要ステップである府中牝馬S(現アイルランドT)と秋華賞が同週開催だったが、アイルランドトロフィーだけ1週繰り上がったことで秋華賞から向かう場合古馬比較で間隔も詰めて使わないといけなくなり、3歳馬にとってはさらに向かい風。

 一方で成長曲線的にもピークを迎えやすい時期となる4歳馬は、1996年以降で馬券にならなかったのが1997、98、2000、09、10年のみと出走数も一番多いとはいえ優秀。今年は一番人気確実なレガレイラなど8頭(マイルCS予定のラヴァンダを除く)が出走予定で、馬券に絡んでくるのはほぼ確実だろうしそれが複数頭となっても全く不思議ない。

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のれん

人気落ちを狙い、買い時を逃さない俺プロ出身の人気予想家。本格的に競馬予想を始めてから僅か3年で年間回収率115%を達成し、2021年11月にウマい馬券でデビューを果たした。馬場や枠順はもちろん、血統・馬体・走法などから見る適性も重要視しており、その実力には現在活躍中のプロ予想家たちも絶賛している。

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