▲今村聖奈騎手×木之前葵騎手対談第3回(c)netkeiba

女性ジョッキーとして、それぞれの「人生設計」

──名古屋競馬といえば、女性ジョッキー界のレジェンド、宮下瞳騎手がご活躍されていますね。2011年に出産のために引退。息子さんの「お母さんが馬に乗っているところを見たい」という言葉に奮起し、2016年に復帰され、48歳となった今もご活躍されています。身体的にも精神的にも、ここまでどうやって乗り越えていらっしゃったのか、私には想像もつかないのですが、女性ジョッキーにとって、ひとつの道を示してくださったのは間違いない。木之前さんはそんな宮下さんを間近で見ていて、どんな印象をお持ちですか？

木之前　とても真似はできないなぁと思っています。家事やお子さんのお世話も毎日こなしつつ、レースもめちゃくちゃ乗っていらっしゃるので。少し前にケガをされたんですけど、すぐに復帰されていましたし、本当にすごい人だなぁと思って心から尊敬しています。

▲21年には通算1000勝も達成し、今でも女性騎手の先頭を駆け抜ける宮下瞳騎手(撮影：稲葉訓也)

──妻であり、母であり、アスリートであり。もちろん、ご家族の協力などもあるのでしょうが、それにしてもすごいことをやってのけていますよね。おふたりは女性ジョッキーとして、今描いている人生の設計図はありますか？

木之前　ずっとこのままでいたいなと思うんですけどね。でも、・・・