2025年11月14日(金) 18:00
世代交代が進んでいるこの時期の重賞にしては珍しく、最近10年間の勝ち馬は、5歳以下の若いグループ「5勝」に対し、6歳以上のベテランも「5勝」している。連対率は若いグループが少しリードするが、ベテラン組もほとんど互角だ。
もうひとつのポイントは、グレードの高い重賞勝ち馬に負担重量増のある別定戦なので、フェブラリーS1着のコスタノヴァは59キロ。同じ5歳牡馬オメガギネスは、ダート重賞2着が3度あるが、勝っていないので57キロで出走できること。
前走グリーンチャンネルCの勝ち方が鮮やかだったオメガギネス(父ロゴタイプ)に期待したい。今回より相手は少し楽だったが、60キロを背負って豪快に伸び、今回も対戦するマテンロウコマンド、ロードフォンス、ウェットシーズンに4馬身以上の差をつけて圧勝している。良馬場のダートとあって1分35秒5(自身の上がり35秒4)は目立たないが、60キロを背負っていたので仕方がない。差しタイプに戦法を変えて、明らかに強くなっている。もまれすぎる展開にならなければ、初重賞制覇が可能だ。
パワー優先タイプではなく、3歳秋に挑戦したグリーンチャンネルC(東京ダート1600m)を、不良馬場とはいえ1分34秒3で圧勝した記録もある。
祖母アスタラビクトリア(父ネオユニヴァース)は、安田記念1着のアサクサデンエン、天皇賞(秋)2着のスウィフトカレントの妹で、有馬記念などGIを3勝したヴィクトワールピサの全妹になる。底力を秘めるファミリーだ。
コスタノヴァ(父ロードカナロア)が初の59キロなので、上昇中の3歳ルクソールカフェ(父アメリカンファラオ)、マテンロウコマンド(父ドレフォン)の3頭が相手本線。6歳バトルクライ、7歳ペプチドナイルが伏兵。
京都の「デイリー杯2歳S」は、1600mへの距離延長に不安はないと思えるキャンディード(父トーセンラー)の3連勝がある。
バックナンバーを見る
このコラムをお気に入り登録する
お気に入り登録済み
お気に入りコラム登録完了
柏木集保「土曜メインレース展望」をお気に入り登録しました。
戻る
※コラム公開をいち早くお知らせします。※マイページ、メール、プッシュに対応。
柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
出馬表
武蔵野S
オッズ
武蔵野Sの人気をチェック!
調子偏差値
武蔵野Sの調子偏差値をチェック!
特集
武蔵野Sを完全攻略!
ニュース
【武蔵野S展望】データが示す関西馬の優勢!ペプチドナイルが実績見せる
競輪
競輪を気軽に楽しもう!全レース出走表・競輪予想、ニュース、コラム、選手データベースなど。