2025年11月15日(土) 12:00
エリザベス女王杯はこの2年、1番人気に3歳馬がなっていた。この2頭は明暗を分け、2年前のブレイディヴェーグはキャリア5戦目で古馬混合のGIを制覇し、前の年の天皇賞(秋)を制したイクイノックスに並ぶ快挙となっていた。
きっかけとなったのが、前走のローズSで、出遅れて後方にいながら直線目を引く追い込みで最速の上がりを記録、2着に入って潜在能力は非凡と思わせていた。秋華賞よりエリザベス女王杯の舞台の方が合っていると挑戦し、見事初GI挑戦で1番人気に応えたのだった。
続く昨年は、レガレイラが1番人気。2歳時ホープフルSを勝ってから春は、皐月賞6着、日本ダービー5着と牡馬に挑戦し、秋は秋華賞を見送ってローズS5着からエリザベス女王杯に向っていた。そのローズSでは最後方から上がり3ハロン、33秒1の脚を見せ、5着まで追い込んだことが評価され、京都外回りの2200米ならと人気を集めていた。道中は8番手で、直線を内を突こうとしたが他馬に寄られ接触し、立て直して出て行ったが及ばず、0秒5と勝ち馬につめ寄ったが5着に敗れていた。
この昨年のレースの勝ち馬は2年前の秋華賞馬のスタニングローズで、GI2勝目、復活女王と書き立てられた。この5歳馬は3番人気で、2分11秒1のレースレコードをマークしていた。
3歳馬VS古馬勢という見方を今年もやって、そこから勝ち馬を探ってみることにした。
まず見えてきたのが、3歳の前年に凡走に終ったレガレイラのリベンジ。昨秋以降、有馬記念に前走のオールカマーとタイトルを積み重ねて、臨戦過程は格段に上がっている。骨折明けの宝塚記念の大敗があったが、ひと息入れたオールカマーでは鮮やかな末脚で、過去10年でも断トツのタイムで勝っている。レース後半のロングスパートが重要なポイントの本番では、主役にと考えていいだろう。
前哨戦の中で注目したいのがアイルランドTで、昨年までの府中牝馬Sだが、今年はラップを見ると超のつくスローペースだった。そこで速い上がりを見せながらも脚を余すことになってしまったものを取り上げてみた。
上がり3ハロン、32秒3で4着だったライラックは、エリザベス女王杯は今年が4度目の参戦になる。これまで2着、4着、6着だが3戦とも上がりは最速をマークしていた。6歳ではあるが、前走も少差で、一発を狙っている一頭だ。これに重賞未勝利ながら今年に入って力をつけているココナッツブラウンを。京都での成績がいい。
3歳勢からは、秋華賞2、3着馬を狙っておく。エリカエクスプレスは逃げてしぶとく粘って2着。距離は延びるが、折り合いをつけて行ければ。パラディレーヌはオークス4着馬で京都では特にくずれの少ないところが魅力だ。これに長く脚を使えるリンクスティップを。春の成績から世代トップクラスだ。
「華やかに 彩りそえる エリザベス」
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長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。
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