ヨメウマ(以下、ヨメ)「まずは先週のエリザベス女王杯ですが、馬ノスケさんの◎ライラック的中おめでとうございます！」

馬ノスケ(以下、ノスケ)「ありがとうございます！ 対談でも注目馬に推奨できて良かったです。今週はマイルCSということで、引き続き穴馬から注目馬も出しているので、話していければと思います」

ヨメ「さっそく、マイルCSが行われる京都芝1600mについて教えてください」

ノスケ「このコースは、スタートして勾配があるので、息が入りやすいコースレイアウトになっています。そのため、後半4Fの末脚勝負になりやすいですが、開催後半のマイルCSは馬場が荒れている傾向もあり、体力や持続力のある1600m〜1800m適性の馬が好走しやすい重賞です」

ヨメ「それらを踏まえて、注目の血統とかはあるのでしょうか？」

ノスケ「体力や持続力が求められるマイル戦というとで、欧州血統の活躍が目立ちます。例えば昨年の勝ち馬ソウルラッシュはルーラーシップ産駒。2年前の勝ち馬ナミュールはハービンジャー産駒ということで、体力や持続力のある欧州血統が好相性と言えるレースです」

ヨメ「なるほど、ありがとうございます。そういえば、馬ノスケさんは来週、コースにフォーカスした書籍が出版されるとのことですが、マイルCSのことも書かれているのでしょうか？」

ノスケ「はい！ 京都芝1600mの狙い方や、注目血統なども記載していて、ルーラーシップやハービンジャーに注目というのは、書籍でも詳しく書いてます。ちなみに、先週エリザベス女王杯で本命に推して3着に好走したライラックはオルフェーヴル産駒なのですが、京都2200mページの注目血統でオルフェーヴルは取り上げていました。かなりお役に立てる一冊なのではないかと思っています」

ヨメ「凄い当たってますね！ 今の話を聞いて早く読みたくなりました！」

ノスケ「それでは、本題に戻りましょう。今回のお互いの注目馬はこうなりました」

ノスケ「ヨメウマさんから注目馬についてお聞かせください」

ヨメ「私の推奨馬は人気馬に固まっているのですが、人気馬の中でも明確に切りたい馬が一頭いまして、それがアスコリピチェーノになります。まずはコチラの表をご覧ください」

ヨメ「前半4Fと後半4Fの差を表したもので、差がマイナスになればなるほど、前半が早く1400m質に。プラスになるほど後半が早く1800m質になります。記憶に新しい大荒れしたテンハッピーローズのヴィクトリアマイルを見ると-1.0と、かなり1400m質に振れているのですが、アスコリピチェーノはそれを上回る形になります」

ノスケ「なるほど。となると、息が入りやすい京都は1400m質になりづらいので、適性が合わないというお考えでしょうか？」

ヨメ「その通りです。マイルCSは後半力勝負になりやすいので、この表で言えばプラスに振れた1800m質のレースで結果を出している馬の適性が高くなります。なので、マイナスの値が大きいレースで好走したアスコリピチェーノは、今回人気馬で評価がしづらいという結論になりました」

ノスケ「ありがとうございます。分かりやすい表ですね。そうなると、プラスの値が大きいレースで好走したガイアフォースは面白そうですね」

ヨメ「そうですね。ガイアフォースが好走した富士Sは展開こそ向いていますが、東京のマイル重賞で後半4F45.0秒を計測した馬は、アーモンドアイ、グランアレグリア、ガイアフォースしか該当がないので、かなり強いレース内容だったと評価できます。今年の安田記念では折り合いを欠き、ソウルラッシュに被されての2着はかなり強かったと思っています。近走のレース内容も評価できますし、表の値からも適性が合致するので狙っていきたい一頭になります」

ノスケ「ガイアフォースの安田記念は私も評価が高いレースと判断しているので、ここは楽しみな一頭になりそうですね」

ヨメ「それでは、お互い注目馬に指名したソウルラッシュについて、次は馬ノスケさんの見解をお聞かせください」

ノスケ「はい、この馬は東京の瞬発戦に弱く、1800mやマイルなら体力や持続力が求められる条件に強い馬です。昨年も富士Sをキレ負けして、マイルCSを圧勝しています。また、1800mのドバイターフでもロマンチックウォリアーに勝ち切っていますから、体力や持続力が活かせる荒れた京都マイルはベスト条件です。もう7歳になりますが、血統的にも晩成ですし、前走も合わない東京の瞬発戦で、上位2頭よりもバイアス不利と斤量59キロを背負って3着なら、まだまだ強い走りは出来ているので、連覇の可能性は十分に期待しています」

ヨメ「私も推していて、昨年のマイルCSは表で言うと-0.6秒の1400m質のレースで好走しました。馬ノスケさんと同様に1800m質の方がベストと思っているので、1400m質の昨年を圧勝した総合力の高さは非常に評価しています」

ヨメ「ここからは穴馬に関して触れていこうと思います。馬ノスケさんから2頭注目馬が出ていますので、それぞれ伺いたいと思います」

ノスケ「まずレーベンスティールですが、これまで以上にレースレベルが高くなる点で、どこまで通用するか未知数ですが、適性面でのパフォーマンスアップから、まだ奥があって良い馬と思っています。父はパワー型のリアルスティール。母系には欧州血統も入り、Robertoの血を持つので、これまで高速馬場で走ってきましたが、実は荒れたパワー馬場の方が合う可能性が高いと思っています。相手は強くなりますが、この馬のパフォーマンスも更に向上させる可能性があり、注目馬として取り上げました」

ヨメ「もう一頭は、想定で全く人気がないロングランですが、復活の可能性がどこにあるのか伺いたいです」

ノスケ「はい。まず近走を振り返ると、安田記念折り合い欠き度外視可能。毎日王冠は高齢馬の休み明けもあり追走出来ず、左回りでモタレていたので、ベストは右回りで下り坂を使える京都だと思っています。復活するなら今回の“一叩きした京都替わり”だと思っているので、チャンスくらいはあって良さそうです。正直このメンバーに入れば見劣りしますが、人気は全くないと思いますので、抑える価値はありと判断しました」

ヨメ「ありがとうございます！ ではまとめると、今回お互いの注目馬として被ったのがソウルラッシュになるので、この対談の推奨馬としてあげたいと思います。今週もありがとうございました」

ノスケ「ありがとうございました」

※枠やオッズなどを含め、直前情報によっては印が変わることもあります。両者の最終見解は「ウマい馬券」内で掲載されますので、以下のボタンからご覧ください。