2025年11月24日(月) 18:01
▲セイウンハーデスを管理する橋口慎介調教師にお話を伺いました(撮影:下野雄規)
かつて「不治の病」とも言われた屈腱炎。カネヒキリが屈腱炎から復帰後、ジャパンカップダート(現チャンピオンズC)でGI制覇を果たすなど、復活を遂げる馬も徐々に増えてきました。とはいえ、復帰までの道のりは長く、再発リスクも伴うのが現状。
そうした中、オーナーの熱い思いで屈腱炎から復帰したのがセイウンハーデスです。1年5カ月に及ぶ休養から復帰すると、今年5月にはエプソムカップで重賞制覇。そしてこの秋、ジャパンカップに出走します。現在の状態、そして胸の内を橋口慎介調教師に伺いました。
(取材・構成=大恵陽子)
──2023年夏に七夕賞で重賞初制覇を果たした喜びも束の間、屈腱炎と診断されました。その時の気持ちは?
橋口 損傷率22.5%と聞いた時は現役続行は難しいかなと思ったんですけど、西山茂行オーナーが「やってみましょう」と言ってくださり、治療して復帰を目指すことが決まりました。
▲七夕賞での重賞初制覇も束の間、屈腱炎と診断(撮影:下野雄規)
──治療にあたっては再生治療が用いられたとか?
橋口 PRP(多血小板血漿)という、自身の血液を一度取り出し、組織再生に関する成分を抽出して患部に投与する、という治療法が以前からあり、その最新バージョンを行いました。セイウンハーデスが初めての症例だそうです。
──治療効果はどう感じていますか?
橋口 いまは・・・
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