【ジャパンC予想】牝馬優勢、高齢馬劣勢 外国馬は高速馬場に苦戦

2025年11月24日(月) 18:00

過去10年のジャパンCにおいて、6歳以上は[0-0-0-50]と全く馬券に絡んでいない。5歳時に連対したヴェラアズール、シュヴァルグラン、サウンズオブアース、ラストインパクト、トーセンジョーダンなども翌年は着外に終わった。今年の登録馬で6歳以上はサンストックトン、シュトルーヴェ、ジャスティンパレス、セイウンハーデス、ダノンベルーガ、ディープモンスター、ヨーホーレイク。牡セン[7-9-7-117]連対率11.4%、牝[3-2-2-17]連対率20.8%、出走頭数は少ないが牝優勢の傾向。外国馬はここ10年[0-0-0-25]、掲示板に載ったのもグランドグローリー(21年5着)とアイダホ(17年5着)だけ。今年は欧年度代表馬カランダガンが来襲する。(解説:望田潤)

アドマイヤテラ

 アドマイヤラヴィの3/4弟で、グランアルマダの甥で、母アドマイヤミヤビはクイーンC勝ち。牝祖ライクザウインドの子孫にルフトシュトロームやサーマルウインドなどがいる。父レイデオロはサンライズアースやトロヴァトーレなどの父。本馬は父母ともにウインドインハーヘア牝系なのでその4×4をもつ。長丁場のスタミナは文句なしの血統だが、立ち肩のレイデオロ産駒だから大箱の上がりのケイバでは鋭さ負け。京都大賞典のような3着4着になりそうで…。

距離○ スピード○ 底力◎ コース○

カランダガン

 母カラヤナはミネルヴ賞(仏G3・芝2500m)2着。近親に仏2000ギニーのクロドヴィル。父グレンイーグルスは英2000ギニーなどに勝った名マイラーで、英仏米のG1勝ち馬を出している。日本ではショックアクションが新潟2歳Sを勝った。ガリレオ父系のキングジョージ勝ち馬というのはジャパンCでコケるパターンだが、父や母父から高速馬場向きのナスキロ柔さを受け、ドバイではダノンデサイルが抜け出した後を鋭く差してきた。ジャパンCに来た大物の中でもかなり日本向きのタイプだ。むしろ10Fがベストかも。

距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

クロワデュノール

 アースライズの半弟で、ラスカンブレスの叔父。母ライジングクロスはパークヒルS(芝G2・芝約13F)勝ち。母父ケープクロスはロッキンジS(英G1・芝8F)勝ち馬。父キタサンブラックはイクイノックスなどを出し成功。母母のところだけノーザンダンサーの血が入らず、母父がマイラーというのはキタサン産駒として好配合といえる。母父ケープクロスのダービー馬といえばロジユニヴァースがいたが、本馬もベストは2000か。ここはスロー先行で前受けで凌ぐ。

距離○ スピード◎ 底力◎ コース○・・・

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望田潤

競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」https://nas-quillo.hatenablog.com/

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