2025年11月24日(月) 18:00
京都芝内2000で行われた近2年の結果を振り返ってみると、23年はシンエンペラー(シユーニ×ガリレオ)とプレリュードシチー(ハービンジャー×メイショウサムソン)、デインヒルとサドラーズウェルズをもつ馬のワンツーだった。24年も母がサドラーズウェルズ系×デインヒル系のエリキングが勝っており、内回り2000だからスローでもダラダラ脚を使うようなレースになりがちで、欧州血統の持続力優位なレースとみたい。取り上げたなかでは、バルセシートが母系にサドラーズウェルズとデインヒルをもつキズナ産駒でエリキングと似た配合。(解説:望田潤)
ウイナーズナイン
ヴェロックスやホウオウプロサンゲの甥で、母母セルキスは独オークストライアル(独G2・芝2000m)勝ち馬。父エピファネイアはダノンデサイルやエフフォーリアなどを出す長距離砲。重厚なドイツ牝系だが、母父がマイラーのリアルインパクトなのでバランスがとれている。胴長のエピファネイア産駒でいかにも大箱向き。芙蓉Sも4角で手が動きはじめたが、持続力で大外から差し切った。大器の相だが馬群に入ってどうか。距離も2400ぐらい欲しい。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○
サトノアイボリー
アルママの半弟で、パクスアメリカーナやドリームセーリングの甥。母ホエールキャプチャはヴィクトリアマイルに勝ち桜花賞2着。父エピファネイアはダノンデサイル、エフフォーリア、デアリングタクトなどを出す長距離砲。新馬勝ちは超スローの上がりのケイバだったが、前走紫菊賞は緩みないペースを追走し、惜敗だったがしぶとい内容だった。持続力に長けたタイプだ。ここも前々で頑張るケイバで。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○・・・
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望田潤
競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」https://nas-quillo.hatenablog.com/
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