【ジャパンC予想】2400mでも3歳旋風は続くのか?

アプリ限定 2025年11月26日(水) 12:00

こちらのコラムでは、俺プロ出身の奇才・のれん氏が当週の重賞注目馬を公開。ただ強いというだけでなく、馬券で期待値がとれそうな「妙味ある馬」を紹介していただきます。

今週のれん氏が注目したのは、東京競馬場で行われるジャパンカップ(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!

4歳馬の逆襲も

 ジャパンCの行われる東京芝2400mは世代限定戦の頂点となる日本ダービー、国内レースの中でも有馬記念と並び最高となる1着賞金5億円(特別報奨金を含めれば単独トップ)のジャパンCと、日本競馬の中でも根幹となる条件。1コーナーまでの距離がやや短いものの、直線での伸びがより重要になった近年の馬場造成だと枠順や脚質の有利不利も少なく、フラットなコースと言っていい。

 昨年は逃げ馬不在のメンバー構成で直線までペースが上がらず、上がり3F勝負になった分前に行った8番人気シンエンペラーと7番人気ドゥレッツァが残る形になった。ただそれ以前の5年間は馬券内を全て単勝5番人気以内の馬で占めていて、単勝オッズが二桁だった馬も2019年2着のカレンブーケドール、2強オッズで3番人気のドウデュースでも単勝オッズ13.2倍だった2023年の3着スターズオンアースのみ。

 基本的にフラットで全馬が能力を発揮しやすい舞台なので無理な穴狙いは禁物。今年は1800mや2000mで逃げて結果を出しているホウオウビスケッツに加え、上がり勝負には絶対したくないサンライズアースもいるのでまず昨年のようなことはなく、東京らしく長い末脚が求められるだろう。まずは人気馬の取捨を大事にしたい。

 上位人気になるのは天皇賞(秋)を制した3歳馬マスカレードボールに、それを日本ダービーで破ったクロワデュノール。そして昨年の日本ダービー馬ダノンデサイルに、全欧年度代表馬カランダガンの4頭が他馬をやや離しそう。

 天皇賞(秋)で3歳馬がワンツーを決めた以上、その頂点を決める日本ダービーで上位を占めた2頭が人気するのはわかるが、個人的には天皇賞(秋)のレースレベルにはやや懐疑的な目を持っている。

 その理由としては極端なスローペースで再現性の低いレースになったこともあるが、当コラムにも書いたように本来脂が乗る時期なはずの4歳有力馬の出走が少なく、上位人気と言えるのはメイショウタバルくらいだった。

 それもそのはずで、今年の古馬混合芝重賞(牝馬限定戦除く)での4歳馬の成績は1800〜2000mレンジが一番良くない。先週の福島記念で3着までを独占して上がってこの程度であり、牡馬は中山記念のワンツー以外はハンデGIIIでしか上位に来られていない。

のれんの腕押し

 このデータを見ると2100〜2400mレンジの成績も良くないように見えるが、ダノンデサイル・シンエンペラー・ビザンチンドリームが海外でGIや重賞を勝利していて、牝馬限定戦で集計には入っていないがレガレイラもエリザベス女王杯を勝利と、とてもレベルが低いとは思えない。

 現4歳馬が生産された2020年に繁殖牝馬の数や質共に恵まれていたエピファネイアやレイデオロの産駒が本領を発揮するクラシックディスタンス、或いはそれより長い距離での層はかなり厚く、その反動に加えて芝中距離向きの素養が現在の日本で一番高いキタサンブラックの繫殖牝馬の質や量が底辺の時期であることも重なって、2000m付近が薄くなっているとみている。

 つまり2000mの天皇賞(秋)よりも2400mのジャパンCの方がメンバーが濃くなるので、天皇賞(秋)では3歳馬が目立ったが、今回は4歳馬の逆襲がある可能性が高いという見解。

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のれん

人気落ちを狙い、買い時を逃さない俺プロ出身の人気予想家。本格的に競馬予想を始めてから僅か3年で年間回収率115%を達成し、2021年11月にウマい馬券でデビューを果たした。馬場や枠順はもちろん、血統・馬体・走法などから見る適性も重要視しており、その実力には現在活躍中のプロ予想家たちも絶賛している。

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