2025年11月28日(金) 12:00
「有利な馬がすぐ分かる競馬場コース事典2」著者である馬ノスケと「芋づる式に期待馬を見抜く! レース回顧の新常識」著者であるヨメウマによる今週のメインレース展望。コース適性とレース回顧のコラボレーションから出走馬をチェックする。
馬ノスケ(以下、ノスケ)「ヨメウマさん、先週のマイルCS的中お見事でした!」
ヨメウマ(以下、ヨメ)「本命対抗のワンツーで、このコラムでも推奨出来たので良かったです。今週も頑張ります! ところで馬ノスケさん! 本日、書籍発売おめでとうございます!」
ノスケ「ありがとうございます! 前作が2度の重版に至り、大好評につき第2弾ということで、“有利な馬がすぐわかる 競馬場コース事典2”が本日発売となりました。せっかくなので、今回はジャパンCが行われる東京芝2400mのコースページを使いながら、解説していこうと思います」
ヨメ「これは見やすいですね! 発売した本をもとにコース解説お願いします」
ノスケ「ジャパンCの行われる東京芝2400mなのですが、コーナーも広く直線も長い大箱コースで、能力が出しやすい王道コースと言われています。ジャパンCにおけるポイントは、3歳馬の評価です。成長期に加え斤量の恩恵を貰えるので、同じ舞台で行われる日本ダービーかオークスで3着以内だった3歳馬が(0-2-3-1)と、勝ち切れていませんが安定感抜群になっています。今回はクロワデュノールとマスカレードボールが該当しています」
ヨメ「注目血統欄に“ドゥラメンテ産駒”の記載がされていますが、複勝率55.4%は凄い数字ですね。となると、ダービー2着でドゥラメンテ産駒のマスカレードボールは、信頼できる人気馬になりそうですね」
ノスケ「そうですね。このコースと相性の良い産駒ですし、マスカレードボール自身、母系のディープインパクトやダンシングブレーヴから、更に末脚を補填したタイプの東京巧者で、距離も天皇賞(秋)の2000mよりジャパンCが行われる2400mの方が、追走力的にも合うタイプです。この条件であれば前走以上のパフォーマンスを発揮できるベスト条件かと思います」
ヨメ「一旦、ここでお互いの注目馬を挟みますね」
ヨメ「マスカレードボールは私も推奨していまして、天皇賞(秋)はスロー瞬発戦で能力が見えづらい展開とはいえ、強い勝ち方をしていました。日本ダービーも力負けではなく不利があっての2着でイクイノックスを彷彿とさせる馬だったので、今回人気でも特に逆らう要素が見つかりませんでした。馬ノスケさんも推されているということで好勝負に期待ですね」
ノスケ「では続いてヨメウマさんも推しているダノンデサイルの見解を聞かせてください」
ヨメ「日本ダービーのパフォーマンスが非常に高く、能力はかなり高く評価しています。その後の菊花賞は不利が大きく、有馬記念も逃げてしまって、前走の英インターナショナルSでも集中力を欠いた走りで本来の力が出し切れない走りが続いている印象です」
ノスケ「確かに、前走もレース前はテンション高かったみたいで、条件的にも合わない形でしたもんね」
ヨメ「ただ、ドバイSCの内容が強く、強敵カランダガンに差を詰めさせず勝ち切った内容は高く評価しています。この馬はタイプ的に、高速持続戦になりやすい東京向きですし、今回条件が好転するタイミングです。馬柱的にも人気が少し落ちそうなので、狙い目になると考えています」
ノスケ「私もシンプルに評価している一頭です。高速持続戦に強い一方で、ヨメウマさんがおっしゃるようにドバイSCが強く、3F瞬発戦を勝ち切っていますから、総合力の高さも評価できるポイントですよね。気性が問題なく、状態面整っていれば勝ち負けレベルかと考えています」
ヨメ「ありがとうございます。私の気になるところで馬ノスケが海外馬カランダガンを推奨されていますが、今年の海外馬は走ってきそうですか?」
ノスケ「まずデータだけ見ると、ジャパンCにおける海外馬は過去10年で(0-0-0-24)です」
ヨメ「壊滅していますね。それでも推奨できる根拠があるということでしょうか?」
ノスケ「はい、まず能力面がこれまでジャパンCに出走してきた海外馬と違い、明らかに強いという点です。欧州の年度代表馬でもありますし、近走の内容も相当強いです。特に評価しているのはドバイSCの内容で、ダノンデサイルに負けはしましたが、追い出し詰まり気味でワンテンポ遅れていますし、3F瞬発戦でダノンデサイル同等の末脚を後半使えています。ダノンデサイルで上り32.5秒程度なので、この馬も同様の脚を使えていると考えれば、日本の末脚勝負には十分対応可能です」
ヨメ「私はスタートが遅い点や多頭数で割り引いて推奨馬に入れなかったのですが、その辺りはどう考えていますか?」
ノスケ「その課題は勿論ありますが、今の東京が時計とは裏腹に、パワー質の馬が穴を空けている傾向があるのと、追走力不足の馬でも長く脚を使えれば差し届くような、少し例年と違う特殊な馬場になっているイメージです。この馬場にカランダガンがフィットする印象が強く、“ジャパンCの海外馬”というだけで人気も多少落ち着くでしょうから、ここは積極的に評価した次第です」
ヨメ「ありがとうございます。少し脱線しますが、ジャパンCが来年から賞金アップするので、今回のカランダガンの結果次第では、来年から海外馬のレベルが上がりそうですね。そういう意味でも、ひとつの転換期になるかもしれませんので、非常に楽しみなレースです」
ノスケ「なるほど! 別の意味でも、今回の結果には特に注目ですね! では最後に、ヨメウマさんが穴で注目されているドゥレッツァについて見解お聞かせください」
ヨメ「この馬はドバイSCで3着という実績もあり、適性的には高速持続戦で脚を使う条件を得意としています。近走の京都大賞典と宝塚記念は度外視可能なレースですし、昨年のジャパンCは2着と実績があります。このレースはやはり古馬である4、5歳馬が強い傾向にあるのと、現5歳世代ではドゥレッツァを1番手に評価しているので、今回注目馬として推奨しました。馬ノスケさんの新書にもドゥラメンテ産駒の成績が良いと推してくれていますし期待したいですね」
ノスケ「ありがとうございます! ではまとめると、今回お互いの注目馬として被ったのがマスカレードボールとダノンデサイルになるので、今回はこの2頭を対談の推奨馬としてあげたいと思います。今週もありがとうございました」
ヨメ「ありがとうございました!」
※枠やオッズなどの直前情報によって、指数は変動します。最終見解は「ウマい馬券」内で掲載されますので、以下のボタンからご覧ください。
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ヨメウマ&馬ノスケ
ヨメウマ氏と馬ノスケ氏という別々の強みを持つ予想家が、週末重賞についてそれぞれの見解を語り最終的にコラムとしての印を導き出す予想対談コラム。
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