2024年11月25日(月) 18:00
ジャパンCを制したドウデュース(撮影:下野雄規)
欧州のGI馬が3頭も参戦した今年の「ジャパンC」。伏兵が行くにしても、近年、時おり生じるスローな流れになることが推測された。しかし、本来の形を崩して先行して鈍った伏兵ソールオリエンス(父キタサンブラック)以外の13頭が、みんな上がり「34秒0未満」の高速上がりになる展開までは予測できなかった。
なかなかペースが上がらない展開なので、馬群は4コーナー手前でほとんど一団。今回は天皇賞(秋)より一歩早く進撃を開始したドウデュース(父ハーツクライ)の上がりは再び33秒を突破して最速の「32秒7」。以下は13着のカラテ(父トゥザグローリー)まで、みんな33秒台だった。
天皇賞(秋)でもただ1頭だけ上がり33秒台を突破の32秒5だったドウデュースにとっても、ライバルがみんな33台で鋭くフィニッシュしているので、決定的な差はつかなかったが、それでも頂点のGIを連続して「爆発力」で連覇してみせたドウデュース。
コンビの武豊騎手が「不思議な馬」と評したことがあるように、決して無敗のチャンピオンではないが、ディープインパクト、さらにはイクイノックス、アーモンドアイと同じように、比類ない特別な才能に満ちた天才ホースなのだろう。
著しいスローなので、・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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