【NHKマイルC】パンジャタワーが3歳マイル王に輝く 波乱を生んだ要因は「超高速馬場」

2025年05月12日(月) 18:00

今年も人気薄の伏兵が激走

重賞レース回顧

NHKマイルCを制したパンジャタワー(撮影:下野雄規)

 大きな波乱は「道悪」の際に出現しやすいが、今回の大波乱は「超高速馬場」が最大の要因だった。確たる逃げ馬がいないので、それほど速いペースにはならないのではないか、と考えられたが、レース全体の流れは前半「33秒4-44秒6」後半は「47秒1-35秒3」=1分31秒7。先頭馬の前半1000m通過は「56秒4秒」だった。

 2010年にダノンシャンティが記録したレースレコード1分31秒4の際がレースの前後半「44秒8-46秒6」。1000m通過56秒3だったので、前半1000m通過はレース史上最速ではないが、前半「44秒6」は史上最速だった。

 結果、前後半の差が「2秒5」も生じる流れになり、とてもではないが先行タイプは粘り込めない。「1、2、3」着馬は、みんな前半は中位より後方に位置していた馬だった。

 レース前から気負い気味だった1番人気のアドマイヤズーム(父モーリス)は、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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