【バーデンバーデンC予想】キズナ産駒の成長株 アンゴラブラックに期待!

2025年06月27日(金) 18:00

開幕週の芝コンディションを活かせるか?

 福島メインの「バーデンバーデンC」は、昨年までの芝1200mから一転、今年は芝2000mに変更になった。同じ3勝クラスだけに多頭数の激戦は変わらないが、年齢別の成績など、レースの持つ傾向はまったくない。

 開幕週の絶好の芝コンディション。天気が崩れる心配はないので、好時計の決着は間違いない。芝2000mの持ち時計1位は、昨年の皐月賞0秒8差8着のルカランフィースト(父イスラボニータ)の1分57秒9。自身の上がり34秒6。その能力に疑問はないが、先行タイプではないのでレース展開に左右されそうだ。

 同じ4歳のアンゴラブラック(父キズナ)は前走、中山の2000mを1分58秒2(上がり33秒9)で勝って2連勝。今回の組み合わせではもっともキャリアは浅く通算成績[3-1-0-1]。一気の相手強化は大きな死角だが、まだ底を見せていない魅力がある。

 前走は辛勝だったが、使いながら成長するキズナ産駒らしく、2000mの持ち時計を3戦連続して大幅に短縮しているのは強みだ。

 大きなファミリーを発展させるキャサリーンパーが4代母。一族の近親にあたる代表馬は、AJCC、京都記念などを制したダンビュライト(父ルーラーシップ)。4歳時に一気にパワーアップしている。母の半兄にあたるブラックスピネル(父タニノギムレット)が東京新聞杯を勝って重賞レースの常連になったのも4歳時だった。

 定量戦ながら優劣のつけがたい難しいレースだが、4歳の成長株アンゴラブラック(サンデーサイレンスの3×4)から入りたい。

 相手は、ルカランフィーストのほか、レベルの高かった「むらさき賞」好走の4歳馬ニューステソーロ、バロネッサ。さらに上がり馬4歳のモズマーヴェリック。ポン駆けの効くワイドアラジン、同じダイワメジャー産駒のメジャークロニクルも相手に加えたい。

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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