2025年08月15日(金) 18:00
土曜日のダート1200mの「上越S(3勝クラス)」はまだ5回行われただけ。1分10秒台の決着が多いのが特徴だが、連対馬10頭の中にベテラン6歳馬は1頭だけ(2着)。
日曜日には同じダート1200mの「NST賞(オープン)」が組まれているが、こちらも5年間の連対馬10頭の中に6歳馬は1頭だけ(2着)。
なんとかもう少し賞金を獲得したいベテランが多く含まれるのがローカルのダート戦だが、確実に世代交代は進んでいる。上越Sの6歳以上馬は6頭。決して大きく評価が下がるものではないが、取捨に迷ったら「5歳以下」の若い馬だ。
経験と実績はベテランだが、狙いはもっとも戦歴が浅く、上昇の見込める4歳イノセントキャット(父シュヴァルグラン。その父ハーツクライ)。直前の追い切り平凡はいつものこと。前走のダート1400mは時計の速い重馬場とはいえ1分22秒3。先頭に立った1200m通過は1分10秒1だった。最後の1ハロンは12秒2。さして鈍ることなく2着を2馬身突き放している。3着馬、4着馬もすでに2勝クラスは突破している。
きわめて似た血統背景を持つ兄のイルーシヴパンサー(父ハーツクライ)は、ダートは不出走でも、東京新聞杯、京都金杯を制したスピード型だった。イノセントキャットは祖母の父ストームキャットは兄と同じでも、ミスタープロスペクター、ヘイロー、ヌレイエフ、ノーザンダンサーのクロスが生じ、兄以上にスピード色が濃い。
最大の強敵は6年連続北米の種牡馬ランキング1位のイントゥミスチーフを父に持つ、同じ4歳馬ルディック。この夏、4週前にJRAだけで7頭も勝ち馬が続出したように、外国産馬の大活躍が目立っている。
前走、好タイムで勝ち上がってきたビバップ(父モーニン)も怖いが、ブリンカー装着馬なので内枠を引いたのはちょっと心配。穴馬は1200m向きのライジン。
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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