2025年06月28日(土) 12:00
ハンデ重賞の函館記念とラジオNIKKEI賞は、どちらもトップハンデ馬が大苦戦という共通点がある。
函館記念はこの10年で、2着が1回あるだけで、あとは全て馬券圏外に敗れていた。その1頭は7年前の7歳馬サクラアンプルールで、近2走は中山記念4着、日経賞3着。ハンデは、57.5キロだった。7番人気で、レースは7、8番手の先団で渋太さを発揮していたが、この時の勝ち馬は、55キロの7歳馬エアアンセムで5番人気、半馬身差で勝利していた。
一方のラジオNIKKEI賞は、3歳馬の重賞でハンデ差はそれほど大きくないが、トップハンデ馬の勝利はこの10年で2頭、10年前のアンビシャス56.5キロと7年前のメイショウテッコン56キロでの優勝があった。
アンビシャスは共同通信杯と毎日杯の3着馬で、前走プリンシパルSを勝ってここに出走していたが1番人気に応えていた。もう1頭のメイショウテッコンは、前走白百合S1着で2番人気。3番手で先行して、後方から追い込み2戦2勝、54キロで1番人気のフィエールマンを半馬身押えていた。
洋芝で小回りコース、内めの枠番が有利な傾向にある函館記念は、常に波乱含みとみていいし、コース形態からペースが緩まず、全体的に速い流れになるラジオNIKKEI賞は、それに対応できる粘り強さがもとめられる。いずれも名物のハンデ重賞と言ってよく、その捉え方はムズカシイ。
まず函館記念は、前走時と斤量が同じか減っているものを。それと2000米を勝っているか重賞で連対実績のあるものというくくりにしてみた。そこで選んだのが充実一途の4歳馬ディマイザキッド。初の函館だが右回りは5戦3勝、2、3着が1回ずつで全て上がり3ハロン最速をマークしていた。
それと同じ4歳馬ハヤテノフクノスケを。昨年札幌の洋芝で1、4、2着と安定していて、GIII戦で反撃を期待したい。そして、展開ひとつで浮上してきそうなのが、昨年2着のグランディア。その後の3戦は4、7、5着に終わっているがどれもそれほどの大負けではなかった。力を出し切れば上位に入る力はある。そして好枠のアウスヴァールの単騎逃げを加えたい。コーナー4つ、洋芝と条件は揃っている。
一方のラジオNIKKEI賞も波乱含みだが、流れが速くなると考え、折り合って機動力が生きるビーオンザカバーを中心にする。コースを問わず力を出せるのが強味だ。メンバーを見ると先行馬が多いので差し馬に魅力を感じてしまうので、フクノブルーレイクの巻き返しも考えておく。日本ダービーを見送ってここを目標にしてきた。
あとは、白百合Sの2、3着馬のセンツブラッドとバズアップビートを。センツブラッドは展開に左右されないタイプで、バズアップビートは後方で脚をためる戦い方。どちらも地力は証明済みだ。
「足掛かり 小回り適正 押し出して」
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長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。
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