日本でも馴染みの深いスタセリタも当セール出身

　歴史ある「アルカナ・8月1歳セール」の開催を数日後に控え、ドーヴィルの街はより一層活気に包まれてきました。世界中から集まるバイヤーたちの目の前には、未来の女王候補である170頭の牝馬を含む307頭の1歳馬たちが上場予定です。

　ここ数年、日本に渡ったフランス牝馬たちは、驚くほどの成果を残してきました。まず挙げられるのが、現役時代に6度のG1制覇を果たし、現在は吉田照哉氏の社台ファームで繋養されている名牝スタセリタです。母となったスタセリタが、オークスを含むGI・2勝のソウルスターリングの母となり、娘のサザンスターズが二冠牝馬スターズオンアースの母となったことで、日本の競馬ファンにも馴染みの深いファミリーとなりました。

　さらに、ソールオリエンス、アスクビクターモア、セリフォスの母たちは、12月のアルカナ繁殖セールで取引され、日本へ渡ったフランス牝馬です。フランスの血脈が日本の競馬で大活躍をしています。

　今年の1歳セールも目移りするような良血牝馬が揃いました。

・上場番号47番:父フランケル、母は重賞勝ち馬カステラール(G1・2勝のレコレトスの半妹)

・上場番号54番:父シユーニ、母はG1勝ち馬カーヴィー。カーヴィーは重賞勝ち馬アンジェアルの母で、近親にはG1勝ち馬パワーやフットステップスインザサンドがいます。

・上場番号101番:父キングマン(GI・NHKマイルC勝ち馬シュネルマイスターの父)、母父はフランケル。近親には重賞勝ち馬カリークスやG1・3勝のネイティヴトレイルがいます。

・上場番号247番:父トルカータータッソ(凱旋門賞優勝馬)、母はG1勝ち馬セリエンホルデの半妹。サリオスやサラキア、サフィラと同じファミリーの出身です。

・上場番号263番:父ザラック、母はスタセリタの全妹。牝系には、ソウルスターリングやスターズオンアースの名前が並びます。

・上場番号299番:父ザラック、母はG1コロネーションSやG1ロートシルト賞優勝馬ウォッチミー。

　未来の名牝たちにぜひご注目ください。