【高田潤×小牧加矢太】「加矢太が入って、障害騎手たちの意識が変わった」── 刺激を受け合う2人は、互いにとって“大きな存在”/最終回

2025年08月11日(月) 18:01

加矢太論

▲高田潤騎手と小牧加矢太騎手の対談最終回(撮影:下野雄規)

2025年の障害リーディングを独走する高田潤騎手をゲストに迎えてお送りしている「加矢太論」夏の特別対談企画。最終回の今回は、2人の関係性とお互いにとっての“存在”の話題に。

高田騎手は加矢太騎手の存在が、自分だけでなく障害騎手たち全体に影響を与えていると語ります。自身にとっても「加矢太の存在が今年のモチベーションのひとつ」なのだとか。そんな2人の関係性を紐解いていくと、「悪口ばっかり…」というまさかの仰天エピソードが発覚!? またXでバズった「拳突き上げ写真」の真相も明かしてくれました。

前回はこちら▼

【高田潤×小牧加矢太】「準備していたけど…『これは勝てないな』」── レース中、他の騎手にそう思わせる高田騎手の“東京の勝ち方”とは/第4回

(取材・構成=不破由妃子)

「僕にとって潤さんはカモです(笑)」

──そういえば、東京ジャンプSのあと、潤さんが加矢太さんに向かって拳を突き上げている写真がXでバズってましたね。

高田 ああ、これね(と言いながら、高田騎手自ら再現)。3月の三木ホースランドパークJSでは、加矢太(レッドバロッサ)が勝って僕(ディナースタ)が2着やったんですけど、そのときに加矢太にやられたから、同じことをやり返したんですよ。僕はカラ馬に絡まれて動くに動けない展開で、不完全燃焼の2着やったのに…。

加矢太論

▲話題になった当時を再現(撮影:下野雄規)

加矢太 言い訳、言い訳(笑)。あのレース、潤さんが「めっちゃ自信ある」って言うてはって。レース前に「俺、絶対に勝つから」「いやいや、俺もけっこう自信ありますよ」みたいなやり取りをしたんですよね。結果は、僕自身もすごく上手く乗れたし、レッドバロッサも主役然とした走りをしてくれて。

高田 加矢太は前にいたから、俺がカラ馬の不利を受けているのを知らなかったんだよな。だから、ゴールしたあとわざわざ俺を探して近づいてきて、俺の顔の前で「ヨッシャー!!」ってやりやがった(笑)。俺もね、全力を出し切って負けたんだったら、素直に「ヤラれた〜」ってなるんやけど、不完全燃焼でめっちゃムカついているところにわざわざ探してまで寄ってきたから…。それでまぁ、東京ジャンプSはいい機会だと思って、思いっ切りやり返した(笑)。

──おふたりの関係性がよくわかるエピソードですね。

加矢太 僕にとって潤さんはカモです(笑)。

高田 アハハハ! ヤバいで、それ。書いてくださいね、絶対。

加矢太論

▲「僕にとって潤さんはカモです(笑)」(撮影:下野雄規)

──プチ炎上させましょうかね(笑)。

高田 そもそも僕ら、「仲悪い設定」でいってるので。

加矢太 そうそう、・・・

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小牧加矢太

1996年12月24日、兵庫県生まれ。父・小牧太は現役ジョッキー。一度は競馬騎手を志すも、身長の高さから体重制限が難しく、馬術の道へ進む。数々のタイトルを獲得し、2022年にJRAの障害騎手としてデビュー。2024年にはホッコーメヴィウスとのコンビで新潟ジャンプステークスを制し、重賞初制覇。同年には障害リーディングを獲得、JRA賞最優秀障害騎手にも選出され、異例のスピードでトップジョッキーの仲間入りを果たした。

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