【スプリンターズS予想】上位人気を占める6歳勢の牙城は崩れるか?

アプリ限定 2025年09月24日(水) 12:00

こちらのコラムでは、俺プロ出身の奇才・のれん氏が当週の重賞注目馬を公開。ただ強いというだけでなく、馬券で期待値がとれそうな「妙味ある馬」を紹介していただきます。

今週のれん氏が注目したのは、中山競馬場で行われるスプリンターズステークス(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!

下の世代の突き上げも差し迫る

 秋の中山開催も最終週となったが、先週のオールカマーでもコスモバルクが2004年セントライト記念で出した2分10秒1のレコードまであと0.1秒という時計が出たように馬場が荒れる様子は全くない。

 天気予報を見ても今週は雨予報もなく、気温はようやく下がってきたとはいえ今年も高速馬場で行われることは確実。決着時計も速くなることが想定されるので、今更言うまでもないが内枠が有利になるのは間違いなさそう。

 今回のメンバーを見ると、近年この路線を常に引っ張ってきた6歳勢が想定人気の上位4頭までを占めている。現6歳世代が出走可能になった2022年スプリンターズSからのスプリントGIでの世代別の成績をみても現6歳世代が出走数でも好走数でも圧倒的に多く、23年スプリンターズSと25年高松宮記念では4着までを独占した。

のれんの腕押し

 とはいえ6歳秋に差し掛かり年齢的に上積みまでは望めない。これまで2つのGIで合計3頭しか出走がなかった4歳世代が特別登録段階で6頭出走圏内に入ってきたように、下の世代の突き上げも差し迫っていて、世代交代の日も近いだろう。

 そこで芝1200mにおける年齢別の成績を牡牝に分けてみると、牡馬は年齢を重ねても複勝率の低下具合が緩やかで回収率に至っては高齢馬の方が高くなっているが、牝馬は複勝率で見ると明確に4歳をピークに下降している。もちろん遅くとも6歳までには繁殖入りする馬がほとんどなので7歳以降の数字はサンプルが少なく話半分だが、牝馬の方が年齢を重ねる影響は大きい。

のれんの腕押し

 これは牡馬が年齢を重ねて緩さがなくなりスプリント戦向きの頑強な筋肉をつけていくのに対し、筋肉量が増えにくい牝馬は天性のスピードが武器にすることが多いからだと推測している。現に父ロードカナロア×母父サクラバクシンオーというスプリント血統のサトノレーヴが6歳の今年さらに強くなっているのは誰もが認めるところだろう。

 そのサトノレーヴは強いものの、全体として勢力図は詰まってきているように感じる。好レースが期待できそうだ。

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

のれん

人気落ちを狙い、買い時を逃さない俺プロ出身の人気予想家。本格的に競馬予想を始めてから僅か3年で年間回収率115%を達成し、2021年11月にウマい馬券でデビューを果たした。馬場や枠順はもちろん、血統・馬体・走法などから見る適性も重要視しており、その実力には現在活躍中のプロ予想家たちも絶賛している。

関連情報

新着コラム

コラムを探す