【無料・ラジオNIKKEI賞予想】絶好馬場+先行馬揃いで「○○・○○」狙い!

2025年06月28日(土) 12:00

こちらのコラムでは、レース質予想のパイオニア・立川優馬氏が著書である『「今週勝つ!」を叶える馬券カレンダー』を基に週末の展望を解説していくものとなります。

人気予想家の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!

(取材・文・構成=編集下M)

待ちに待った福島開幕週は良馬場で

編集下M(以下、M)  今週からは福島競馬が開幕。毎年、福島競馬場に足を運んでいますが、首都圏から日帰りもできますし、近くに温泉もある。しかも福島駅から歩くことも可能な立地と、個人的に大好きな競馬場です。

立川(以下、立)  私も地元なので気合いが入ります。そして何より、『レース質マトリックス』との親和性が高いですから。ということで、『「今週勝つ!」を叶える馬券カレンダー』6月第4週のテーマは福島ネタです。

立川優馬

6月第4週の狙い方。『「今週勝つ!」を叶える馬券カレンダー』(画像は電子版)より

M 「夏の福島芝の高速馬場で、夏競馬のスタートダッシュを決める」とあります。この夏のバカンスを豪華にするためにも、スタートダッシュは決めたいですねぇ。

立 梅雨時期の雨に見舞われやすい開催ですが、どうやら週末は良馬場で迎えることができそう。それならば、例年どおりのねらい方で攻略していけるはずですよ。

M それは楽しみです。

立 福島開催は春、夏、秋と3シーズン行われますが、エアレーションが施されるのはこの夏の開催のみ。つまり、芝の張替え後でエアレーションを施しても問題ないくらい絶好の馬場状態で開幕するということです。したがって、夏の福島はほかの開催に比べて時計が速く、条件戦レベルで1200mなら1分8秒前後、1800mでは1分46秒台が出るような高速馬場でレースが行われます。特に昨年は時計が速く、ラジオNIKKEI賞の勝ち時計が1.45.3、これは過去10年を見ても抜けて速い決着でした。今年は中山芝や函館芝の開幕週が超高速馬場でスタートしているので、福島芝開幕週も昨年同様かそれ以上の超高速馬場の可能性が高いと見ています。

立川優馬

ラジオNIKKEI賞 過去10年の勝ち時計および勝ち馬

M 過去10年で2番目に速かった2018年が1.46.1ですから、出色の時計ですね。そして今年も同様に時計の速い決着になる、と。

立 福島は小回り+スパイラルカーブ+直線が短いレイアウトなので、時計が速くなるほど内枠有利に傾きます。その中でも、最初のコーナーまでが短い1800mと2600mは内枠先行有利が顕著。また、ラチ沿い前目を立ち回ることがアドバンテージになる1200mも先行有利になりやすく、時計が速いほど外枠から主張しにくくなるため、相対的に内枠が恵まれることが多くなります。

 一方で、最初のコーナーまでが長く、発走地点が下り坂のためにハイペースになりやすい2000mでは、開幕週の高速馬場でも差しが届きやすいのが特徴です。こちらは高速馬場で時計が速い決着になると外枠差し馬が物理的に間に合わなくなることから、内枠差し馬が台頭してきます。

M 1800mと2000mの出し入れについては『「今週勝つ!」を叶える馬券カレンダー』の4月第2週で解説しているので、単行本をお持ちの方は是非、読み直してみてください。

立 福島芝開幕週のねらい方を簡単にまとめると以下のとおり。

●最初のコーナーまでが短いコースである1800mと2600mは内枠先行有利
●1200mは先行有利が基本で、時計が速いほど内枠有利、遅いほど外枠有利
●最初のコーナーまでが長く、発走地点が下り坂の2000mは差し有利が基本、ハイペースになりやすく高速馬場では時計が速い決着になるので内枠有利

 このねらい方は開催を通して有効なのですが、例えば、開幕週が超高速馬場すぎて速い上がりも使える場合、前が止まらなくても差しが間に合ってしまうので、1200〜1800mで内枠差し有利に傾くことがあります。

 また、雨が降って内が荒れてくれば当然外枠有利にシフトしていくことが多いのですが、近年の福島芝の馬場造成はすばらしく、なかなか以前のような外差し馬場にはならないのでご注意ください。

ラジオNIKKEI賞は「内枠・差し」濃厚

M そして今週は福島芝1800mでラジオNIKKEI賞が行われます。先ほどのお話だと、内枠先行有利という解釈で良いでしょうか?

立川優馬

福島芝1800mの立川式コース図。『「今週勝つ!」を叶える馬券カレンダー』(画像は電子版)より

立 そうですね。ラジオNIKKEI賞が福島開幕週の1800mで行われる限り、基本傾向は変わらないと思っていただいて構いません。ただし、いくつか調整しなければならないポイントがあります。

1.時計が遅い決着ほど内枠先行有利が強く(Aパターン)、時計が速い決着ほど内枠差し有利に傾く(Bパターン)
2.未勝利1800mが1分48秒以上掛かっている、条件戦の1200mが1分8秒台後半の決着であれば時計はそれほど速くならずAパターン濃厚
3.未勝利1800mが1分47秒台、条件戦の1200mが1分8秒台前半の決着であれば時計が速い可能性が高くBパターン濃厚
4.世代限定重賞なので前走先行馬が多くなりやすく、前走先行馬や延長馬が少ない場合はAパターン、前走先行馬や延長馬が多い場合はBパターンに調整

M 現時点では金土日と降水確率10%という予報ですし、Bパターンになりそうですね。

立 良馬場見込みに加えて、前述のとおり、中山や函館の開幕週を見るに上がりも出やすい超高速馬場になる可能性は高そう。また、登録14頭中、前走で最初のコーナーを4番手以内で通過している馬が9頭(うち逃げが5頭)というメンバー構成なので、3及び4を満たすBパターン、つまり内枠差し有利で取りたいと考えています。

 具体的には、確実に差しに回れて上がりが使える馬としてチョングク、バズアップビート、フクノブルーレイク、レーヴブリリアントが内枠に入れば評価。この中で、距離延長ローテであるチョングクは、ハンデ52キロの最軽量+延長で自然に位置が取れるパターンでの激走が期待できる穴馬として注目したいところです。

<枠順確定後の追記>
 ラジオNIKKEI賞は、テンが速いエキサイトバイオとスナークピカソが内枠に入ったことで、最初のコーナーまで短いレイアウトを加味すれば内枠勢が出していく内枠主導の隊列になる可能性が高くなりました。そうなると、馬群は縦長になるので、外枠差し馬勢が外を押し上げることが難しくなります。また、外枠から先行できなかった馬も苦しい競馬を強いられるので、結果的に内枠先行馬+内枠差し馬の決着になりそうです。

 それを前提に、コラムで言及したとおり、上がりが出やすい馬場であれば2番のフクノブルーレイクや4番のレーヴブリリアントが間に合いそうですし、上がりが掛かる馬場であれば1番から短縮先行できるエキサイトバイオや、前走内枠先行不利の3番スナークピカソの巻き返しがあるでしょう。

 あまり深く考えずに1〜6番の3連複BOX20点買いは押さえておくと保険になるのではないかと思います。

 土曜メインのバーデンバーデンCは今年から2000mになりました。こちらは開幕週からでも差しが届く可能性は高いと考えています。こちらも内枠に先行馬がそろったので、内枠主導からの内枠差しを本線に7番のモズマーヴェリック、8番のエンドロール、短縮で差しに回るなら6番のメジャークロニクル辺りが、内枠先行馬を行かせてラチ沿いに潜り込むパターンを見たいですね。正直、このレースはルカランフィーストに期待していたので、大外枠を引いてしまったのは痛恨。土曜のレースを見て、外からも伸びてこられるくらい上がりが出るようなら評価するのはアリ。

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立川優馬

人気予想家の立川優馬氏が著者である『「今週勝つ!」を叶える馬券カレンダー』を実践していくものとなります。 その週の重賞で勝つために参考になる情報が満載となるコラムとなっておりますので、ぜひご覧ください!

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