アプリ限定 2025年09月29日(月) 18:01
▲馬術界のこれからを2人が語ります(写真提供:戸本一真選手)
毎年秋の恒例行事、国民スポーツ大会が44年ぶりに「馬のまち栗東」を有する滋賀県で開催されています。この大会に馬場馬術競技の滋賀県代表選手として、JRA栗東所属の池添学調教師が参戦。本日(29日)に開催された競技会で4位入賞を果たしました。それに際しnetkeibaでは、池添師の大学時代の馬術部の後輩であり、昨年のパリ五輪で“初老ジャパン”の一員として日本勢92年ぶりのメダル獲得を果たした戸本一真選手をお招きしての豪華「先輩後輩対談」を実施!
最終回の今回は、「馬術界のこれから」という話題に。国スポでの馬術競技の廃止も叫ばれるなど、逆風に立たされている馬術界ですが、資金面でのハードルの高さや認知度の低さがこうした背景にあるといいます。そうした中、「馬事普及のために」と馬術に復帰された池添師の国スポ出場は「大きな意味がある」と戸本選手。自分たちを育ててくれた馬術界の今後について、二人が熱い思いを語ります。
前回はこちら▼
(取材・構成=不破由妃子)
──滋賀県が開催県となる『わたSHIGA輝く国スポ』には、現役の調教師である池添先生と現役ジョッキーの小牧加矢太騎手が出場するわけですが、戸本さんはその意義について、どのように感じていらっしゃますか?
戸本 実は今、国スポから馬術競技をなくしたほうがいい、なくすべきだという意見が出ていて、存続の危機にあるんです。最初にもお話しましたが、馬術をやっている高校生からすると、国スポに出たことで大学からスカウトされたりして、人生が開けるというか、もっと言えば人生を変える可能性を秘めた一大行事なんですね。
だから、高校生のためにも馬術は残してもらいたいし、僕らとしても馬術が多くの人の目に触れる国内唯一のチャンスでもあるので、馬術がメジャースポーツになっていくためにも、国スポに残すべきだと考えているんです。
▲池添師が国スポで4位になったパートナー・フューチャー(写真提供:池添学調教師)
池添 全日本大会は、馬術界では日本で一番大きな大会だけど、注目しているのは馬術関係者だけだもんね。
戸本 そうなんですよ。観客も馬術関係者がほとんどですし。そんななか、滋賀でこうして国スポが開催されて、池添さんは現役の調教師でありながら、国スポを目指して出場までたどり着いた。本当はね、小牧加矢太騎手以外の現役ジョッキーにも出場してほしかったくらいなんですけど、それにしても我々馬術関係者が国スポに出るのと池添さんたちが出るのとでは、まるで意味が違うと僕は思っていて。
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