2025年09月29日(月) 18:02
▲山元譲治さんがオルフェーヴルとの日々を振り返ります(撮影:大恵陽子)
その根底に流れるのは母の父オルフェーヴルの血。そう、2012年凱旋門賞の直線で一度は先頭に立ち、勝利を強く意識させた馬です。内にヨレたことでソレミアに差されて2着となった同馬の口向き改善に取り組んだのは、当時池江泰寿厩舎の調教助手だった山元譲治氏。全日本高等学校馬術選手権大会で個人優勝の経歴を持ち、現在は育成牧場「JOJI STABLE」を立ち上げ奮闘します。
オルフェーヴルの血を持つ日本馬が凱旋門賞に参戦するのは初。改めて、山元譲治氏が当時を振り返ります。
(取材・構成:大恵陽子)
──かつて池江厩舎で調教助手をしていた頃、オルフェーヴルの調教に携わったとのこと。詳しい経緯を教えてください。
山元 一度目の凱旋門賞遠征の翌年でした。2013年大阪杯の後、勝ったはいいけれど操縦性があまり良くなくて、次走以降また難しいのでは、ということで池江調教師から「乗馬の技術を用いてフラットワークをしてくれないか」と言われました。
──山元氏は全日本高等学校馬術選手権大会で個人優勝し、強豪・明治大学馬術部に推薦入学しました。馬術で得たスキルをトレセンでも応用していたのでしょうか。
▲明治大学馬術部関連の記念品。同級生にはパリ五輪で銅メダルを獲得した戸本一真選手、3学年先輩に池添学師など錚々たるメンバーが在籍(撮影:大恵陽子)
山元 ちょうどその頃、担当していたのがフォゲッタブルで、ちょっと難しいところのある馬でした。池江先生に「フラットワークをしてから調教に行っていいですか」と聞いたところ、僕の好きなようにやらせていただいて、フォゲッタブルが乗りやすくなってレースでもちょっとずつ結果が出るようになっていました。
──オルフェーヴルに乗った時の第一印象は?
山元 今まで乗ったことのない背中でした。柔らかいとかじゃなくて、・・・
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