2025年06月25日(水) 18:02
▲3人の対談第3回!(撮影:桂伸也)
先日行われた日本ダービーをクロワデュノールで制した北村友一騎手と、バレットの井上拓さんをゲストに迎えてお送りしている対談第3回。今回は“北村騎手の身体との向き合い方”についてお話しいただきました。
大ケガからの復帰後、筋肉量を増やし肉体改造に成功した北村騎手。しかし話を伺っていると、日本ダービーに向けて普段と変わらない日常を送っていた中、実は「食べても食べても痩せていく状態」が続いていたといいます。加えて同時期には密着取材を受けていたこともあり、それらのストレスはやがてぎっくり腰という形で身体に現れてしまい──。そんなビッグレースに向けた日々の舞台裏を自ら証言します。
(取材・構成=不破由妃子)
佑介 前回、この対談にきてもらったのが3年前、ちょうどケガから復帰した週で。「まだまだ上手く乗れない、背骨が動かない」みたいな話をしていたんだけど、その状態からよくここまでフォームを戻したなと思って。背骨がどんな状態かも聞いていたし、正直、完全に元に戻ることはないんやろうなぁと思ってた。
北村 よく拓ちゃんに鍼をやってもらったよね。
井上 復帰直後はそうですね。背骨の動きをもっと出したいというのもあったし、復帰直後はとくに以前の状態ではないので、首や目がいつもより疲れるとずっと言うてはって。そこに重点を置いて鍼をしたりしてましたね。
──バレットとして一番近くで北村さんを見ているのはもちろん、鍼灸師として体の状態も把握されていたのが井上さん。復帰直後と今の北村さんの身体は、やはり全然違うんですか?
井上 考えられないくらい変わりました。友一さんはピラティスもされていて、僕はそのピラティスのスタジオで働いているので、トレーニングの過程も見てきました。ケガ明けに最初にスタジオにきたときは、圧迫骨折の影響で背骨が前に丸まってしまっていたので、どうやったら背骨を真っすぐに保てるようになるのか、そこから騎乗姿勢まで持って行けるのかという状態でした。そこからスタートしたので、ここまで戻ったのは奇跡に近いと思います。
▲「ここまで戻ったのは奇跡に近い」(撮影:桂伸也)
佑介 友一は、人一倍こだわりを持ってフォームを作っていたから余計にね。それに、・・・
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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。
藤岡佑介
1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。
プロフィール
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