2025年09月28日(日) 18:02
▲田中博康調教師に凱旋門賞への思いを伺いました(撮影:高橋正和)
“日本競馬の悲願”凱旋門賞の開催が迫ってきました。今年も日本から3頭の精鋭たちが世界に挑戦。そのなかでも異色の戦歴で挑むのがアロヒアリイです。
重賞未勝利での参戦表明、欧州調教馬以外が未勝利の前哨戦・ギヨームドルナノ賞を初制覇…など型破りな選択でここまで歩んできたアロヒアリイ。そんな同馬を管理する田中博康調教師に話を伺うと「オーナー、スタッフの覚悟の共有」が大きな力になったと語ります。また、騎手時代から凱旋門賞への思いが人一倍強かったという田中師。刻一刻と迫る“夢”へ向けての意気込みを語ってくれました。
(取材・構成=和久時秋)
──凱旋門賞への挑戦をかけた前哨戦。道中は逃げる形になりましたが、改めてあのレースを振り返っていかがですか?
田中 ゲートが速いタイプではないのは分かっていましたが、このメンバーと頭数なら先手を取れる可能性はあると見て、逃げも選択肢のひとつとしてクリストフ(ルメール)には事前に提案していました。実際にハナを切っても驚きはなく、“こういう形になったか”という受け止めでした。力はフェアに発揮できるな、と。これで適性がなければ見どころなく終わるでしょうし、万全といえる状態ではなかったのもあって不安を抱きながら見ていました。
──直線は後続を突き放す形になりました。その瞬間はどのような思いで見ていましたか?
田中 フランスの映像は見づらく、4角を回ったあたりでは小さくしか映らなかったんです。ただ、他馬が手を動かしている中で、アロヒアリイは馬なりのまま一瞬でグンと前に出た。その瞬間に“もしかしたらいけるかも”と思いました。ここまで余裕のある勝ち方は想像していませんでした。適性を見込んで連れて行ったのですが・・・
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